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皆さんこんにちは。三条市地域おこし協力隊しただチームの友田です。
協力隊として着任し2年目となりました。
今回は、1年間下田で暮らす中で起きた出来事について書こうと思います。

1 杉玉作り

杉玉とは、杉の葉を球状にし、玉の形にしたもので、杉の葉が枯れ茶色になる頃、酒の熟成が進み飲み頃をお知らせするものです。
酒屋さんの軒先に吊るしてあるのを見たことがある方もいらっしゃると思います。
杉玉作りの経緯ですが、協力隊で下田の農家さんに黄金千貫(さつまいも)を作っていただき、それで芋焼酎を作るというプロジェクトがあります。
今年も五輪峠という芋焼酎が販売されています。
杉玉作りはその一環で作成しており、五輪峠試飲会でもお披露目しました。

杉玉を作成することで、日本酒造りに対する敬意や感謝の気持ちが湧きました。杉玉は見た目も美しく、杉の香りも心地よくて癒やされました。杉玉の色が変わっていく様子を見るのも楽しみです。

針金のフレームに杉の葉を差し込む



はさみで形を整える



完成 旧荒沢小学校に設置


2、しただ塾


しただ塾は、求職中の方を対象に、下田地域で自然やアウトドアに関する職業訓練を行う滞在型の学校です。
2022年度は、自然・アウトドア従事者養成科として、10月14日から12月13日までの2か月間、旧荒沢小学校で実施しました。
授業では、地元の講師から自然資源やアウトドアの基礎や実践、地域産業や観光資源などを学びます。
私は塾の一員として運営に携わりました。
私たちの目標は、下田地域の自然やアウトドアの魅力を伝えるとともに、求職者に新たなキャリアやライフスタイルの選択肢を提供することです。
運営する中で、地元の協力者や講師、塾生とのコミュニケーションや調整、カリキュラムやイベントの企画や実施など、様々な困難や課題に直面しましたが、チームワークで乗り越えました。
また、塾生が、自然やアウトドアに関心を持ち、学びや楽しみを見付け、自信や希望を持って卒業する姿を見ることができました。
私自身も、自然やアウトドアについて多くの知識や技術を学び、地域の歴史や文化に触れ、感動しました。
地元の人々や講師、塾生との出会いは私にとって貴重な学びや感動であり、自分自身が変わったことを感じました。


スノーピークミュージアム内


キャンプフィールドにて

3、ぼかし肥料


私の協力隊での主な活動は農業です。
春から秋にかけては農作業で忙しくしておりますが、冬季は雪のため農業班としての活動は少なくなります。
そんな中でもできることがあり、それがぼかし肥料作りです。
ぼかし肥料とは、そのままでは畑にまくことができない有機物を微生物の力で分解し、作物の生育に有効に働く肥料のことです。
たとえば、生ごみなどをそのまま畑にまくと腐敗し、作物の生育に悪影響をあたえるので、納豆菌、乳酸菌など善玉菌といわれる菌に作物が吸収できる段階にまで分解してもらいます。
今回、ぼかし肥料の材料としたのは米ぬかとコーヒーかすと畑の土です。
微生物はスーパーで購入できる米こうじや乳酸菌飲料でそろえました。
このような微生物を使うと腐敗ではなく発酵となり、分解の過程で熱を発生させます。
分解発酵は順調に進み、かき混ぜるとムワっと湯気が立ち上ります。
微生物が生きて働いているのが感じられて、こうなるとある種の愛着のようなものも湧いてきます。

肥料作り一つとっても農業は奥深いものだと感じました。

左からこうじ菌、乳酸菌、ビフィズス菌の菌種



米ぬか、土、コーヒーかすを混合し発酵させる



発酵済のもの 約2週間で完成


4、さつまいもチップス


農業班として活動していく中で、6次産業化というものも進めていきたいと考えています。
6次産業というのは1次産業、2次産業、3次産業を組み合わせたもので、自分で作った作物を自分で加工し販売するというものです。
今回は、道の駅漢学の里しただの周年祭に向けて「さつまいもチップス」を販売しようと考えています。
さつまいもは、協力隊農業班で作ったもので、安納芋とシルクスウィートという品種をつかっていて、そこにシロップと黒ゴマを合わせたものにしようと思っています。
 
道の駅周年祭の開催は4月29日、このNote記事を書いているのは開催の2週間ほど前、楽しみでもありながら不安でもあります。


周年祭出店品のサンプル


下田で丹精込めて作ったこの味を多くの方に届けたいです。
購入いただいた皆様に満足していただけるような商品になるよう、もう2週間頑張って作りたいと思います。
当日はぜひ足をお運びください。


https://www.michinoeki-shitada.com/event/1/



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