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食と心でつながる 地域の方と一緒に迎えた海外のお客さま

こんにちは、三条市のまちなかエリアで活動する地域おこし協力隊の綾部あやです。
今回は、協力隊活動の一環としてNPOえんがわと一緒に、JICA(独立行政法人 国際協力機構)の「日系社会研修」を受け入れた時のお話しです。
2024年1月に行った冬の研修内容ですが、思い出深い活動でしたのでご紹介します。

JICAの活動と研修について

〈JICAの日系社会サポートについて〉
全世界の日系人は360万人(うち中南米213万人)と推定されています。日系人は多くの場合、居住国において日系社会を形成しており、日本語教育や日本文化の次世代への継承に積極的に取り組んでいます。JICAが各都道府県の協力も得ながら移住事業を行ってきた中南米の場合、移住地等の日系社会は地域開発の拠点となって技術移転等を通じ居住国の経済発展に大きく貢献するとともに、日本との「架け橋」や「パートナー」として重要な役割を果たしてきました。
JICAは、中南米の日系社会と日本の連携に主導的な役割を果たす方(日系人に限定されない)への技術協力を通じた日系社会のさらなる発展と移住先国の国造りに貢献するため、移住者・日系人支援事業に取り組んでいます。

少子高齢化問題が顕在化している日系団体は、日本文化の継承、若い世代の減少といった課題があります。特に中南米では団体活動の事例が少なく、活動がマンネリ化していることも課題のひとつだそうです。
今回の研修を通じて団体活動を活性化させることで、若い世代の参加を促進し、地域活性化を目指すことを目的としています。

このような背景がある中で、今回は「食を通じた地域活性化」というテーマで、日系のご婦人の方々が三条市にお越しになり、1/25(木)~27(土)の3日間滞在されました。
参加された方々は、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイ、ボリビア、アルゼンチンの5か国から参加した7名とコーディネーター、通訳者の全9名。

「郷土料理について知りたい」「ヘルスメイトさんや地域の方と交流したい」「雪や白鳥を見たい」「六角凧のワークショップをしたい」など、参加者の要望をまとめ、スケジュール調整を行いました。

日系社会研修の対応内容

盛りだくさんの研修3日間はこんな感じです。

1日目:下田エリアの見学
下田に向かう道すがら、雪景色を楽しんでもらえると期待たっぷりに「この先、雪がどんどん多くなっていきますよ」とご案内しましたが、既に豪雪エリアを通過してきているため、どっと笑いが起きました。
雪の中、白鳥を見学し、下田の農家さんで笹団子をご馳走になりながら農家の暮らしのお話しを伺い、サンファーム三条で市民農園や加工室の見学を行いました。
 
2日目:まちなかでの体験と見学
須藤凧屋で凧作りのワークショップ、だし専門店ON THE UMAMIで出汁パックワークショップと美味しいランチ、包丁工房タダフサでは工場見学、民生委員や地域の方と交流、三条市歴史民俗産業資料館図書館等複合施設「まちやま」の見学。
盛りだくさんの2日目、何度もシミュレーションし、バスの動線や時間配分などにも気を配りました。交流会では、高齢化問題など分かり合えることも多く、短いながらも活発に意見を交換しあえる時間となりました。

3日目:調理実習・伝統芸能の鑑賞
二・七の市の見学と三条スパイス研究所での朝ごはん渡辺果樹園にてルレクチェ農園の見学、三條太鼓 三小相承会による太鼓演奏の鑑賞と体験、ヘルスメイトさんと調理実習と郷土料理について紹介、本成寺鬼踊りの鑑賞。
疲れが出てくると思いきや、体調崩されることも、ケガや事故もなく最終日を迎えることができました。
お送りする際、2日目の交流会に参加してくださった地域の方が贈り物を持って集まってくださり、「本当にお会いできてよかったわ」と笑顔で一緒にお見送りできたことが印象に残っています。

研修の対応を終えて

私は20代の頃、都内のJICAイベントをきっかけに、10日間のウズベキスタン研修に同行したことがあります。今回は日本で研修の皆さんをお迎えできる立場になり、あの時のことを懐かしく思い出しました。
 
「一期一会」という言葉がありますが、改めてその言葉を実感しました。
新潟県「三条市」で、まさに今、地域おこし協力隊をしていなければ出会えませんでした。
そう思うと、一日一日、身近な人達や事柄にも感謝したくなります。
 
大変ではありましたが、三条市の魅力にも触れられた、実り多いものとなりました。皆さんも自国に戻られて、何かの機会にふと思い出してくれることがあれば嬉しいです。
 
以上、「食と心で繋がる 地域の方々と一緒に迎えた海外のお客さま」をご紹介しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
 

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