3D映像クリエイターが三条市に住んでみて
ご覧いただきありがとうございます。
三条市地域おこし協力隊の竹森雄紀(たけもりゆうき)です。
1年間で起業に挑戦する"Tryand"プログラム生として移住して、令和5年9月から活動しています。
移住のきっかけ
移住前は、埼玉県でグロース上場企業所属のインハウスデザイナーを3年ほど経験しました。
業務内容としては主に映像制作やECサイト用の広告画像制作です。
元々、映像制作の技術があったので、それを活かした仕事環境を作りたいという思いを持っていました。
ただ、ニッチな技術であることと、実績に乏しかったため、転職活動のニーズとマッチすることが中々できませんでした。
そのタイミングで、友人に三条市の「オーダーメイド移住体験」を進められたことが移住のきっかけです。
場所を選ばずに仕事ができる技術なので、都会より田舎がいいと考えていたこともあり、三条市の移住体験に参加。
起業型の三条市地域おこし協力隊に着任することになりました。
三条市に住んでみて
三条市の下田エリアに住んでいます。都会と違って空気が美味しくて、とても暮らしやすい土地です。
かといって田舎すぎもせず、車を15分ほど走らせればスーパーや量販店が立ち並ぶ大通りにたどり着きます。
地域柄なのか、起業されている方も多く見受けられ、さらに県外から来た人を多く受け入れる環境が整っているので、移住して起業を目指す人にはぴったりだと思います。
市内にコワーキングスペースが点在していることも特徴的で、気分によって環境を変えて仕事ができることも魅力です。
地域イベントへの出店
地域おこし協力隊の活動の一環として「三条マルシェ」というイベントに出店させて頂きました。
出店内容は「モーショントラッキング技術を用いた3Dアバター体験」というもので、いわゆる昨今流行りのVtuberが体験できます。
男の子、女の子、ロボットや動物といった多種多様な見た目になることができます。
目新しい技術なので、お子様連れの方が多く見受けられました。
Vtuberを知っている子も来てくださり、大変盛り上がりました。
また、6月には三条凧(いか)合戦というイベントにも参加させて頂きました。
自軍の凧を相手の凧と絡めて、相手の凧糸を切断したり、落とせばポイントになるというもの。
合戦場の中は三条弁が飛び交っています。初めは血気盛んさにびっくりしましたが、いわゆる「プロレス」みたいなもので、合戦が終われば肩を組んで仲良くしていただきました。
イベント参加を通じて、大変多くの人と関わりを持つことができました。
起業について
現在、私が目指している起業内容を紹介します。
①モーションキャプチャ技術を用いた3D空間上でのPV・MV制作
私のメインの制作業務となります。
映像を見たほうがわかりやすいと思うので、ぜひご覧下さい。
基本的にはクライアント様から提供いただいた楽曲、3Dモデルを提供をもとにMV・PVを制作します。通常、1枚絵を使用したものが多いのですが、私は3D空間上で3Dアバターを動かすことに特化したMVを制作しています。
高品質な3DのMVで、通常のMVと差別化をして心に残るMV制作ができるよう取り組んでいます。
②カメラトラッキング技術を用いたVtuber配信技術の体験・提供
これは、三条マルシェなどのイベント出店をする時にも用いる技術で、WebカメラやiPhoneを使って、簡単なトラッキングを体験していただくことができます。
3Dアバターが、自分の上半身や手、表情のとおりに動いたり、音声認識でのリップシンクを楽しめます。
私はあくまでクリエイターで、エンジニアのようにプログラムを組むことができません。だからこそ、ノードやコードを組まなくてもここまでできるというところを、イベントを通じて伝えたいと思っています。
③3Dキャラクターを使用したモーション制作
昨今、発展を続けるAI技術によるモーション制作環境を活用して、ゼロベースから手打ちでのアニメーションを制作しています。
例えば以下のものになります。
3D技術が発展したことで、人が行うには難しい、戦闘アニメーションや空中アニメーションといった物を作ることが可能となりました。
もちろんダンスアニメーションも作ることができます。
以上が私の活動です。
いかがだったでしょうか。
今、地域の皆様には大変良くして頂き、羽を広げて仕事ができる環境に感謝しています。
これからも三条市の一員として活動して参りますので、今後ともよろしくお願い致します。