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東京からIターン。シングルマザーの上田さんが三条で見つけた幸せの形とは【移住者インタビュー】

「今の暮らしは120点です!」。こう語るのは、2023年7月に三条市下田地域に移住してきたシングルマザーの上田響さん(34歳)です。小学生の娘さんと東京から移り住み、子育ても仕事も充実した毎日を送っているといいます。実は上田さん、移住を決意してからわずか3カ月で実現してしまったという超行動派。しかも「移住準備で大変だったことはありません」と断言します。移住のきっかけと現在の暮らしについて聞きました。


毎日がしんどい……母娘が幸せに暮らすために移住を決意

長野県出身の上田さん。2018年の離婚を機に長野から東京へ移住し、娘さんと二人で心機一転、新たな生活をスタートさせました。しかし、憧れの地だった東京で暮らすのは、大変なことばかりでした。仕事は夜遅くまでかかり、保育園のお迎えや家事などすべて一人でこなさなければならず、周りには頼れる人もいない……。しだいに孤独感を抱えるようになったといいます。

「ディズニーランドや渋谷でのショッピングなど、都会ならではの遊びを娘と満喫できたのは良かったです。でも、日々が忙しすぎてママ友すらできないんです。正直苦しかったです」

転機となったのは、娘さんが小学2年生になった頃でした。授業についていけず、「学校に行きたくない」と訴えるようになったのです。その姿に心を痛めながらも、フルタイムで働く上田さんには、休ませる選択肢はありませんでした。

そして、このまま東京で暮らすべきかという思いを抱えながら過ごすうちに、新しい選択肢が見えてきました。「もっと人との関わりが持てて、心豊かに暮らせる場所で子育てがしたい」。その思いはしだいに強くなり、地方への移住を決意したのです。


三条市を移住先に選んだ理由

地方に住むと決めたら、まずは移住先探しです。上田さんは移住支援サイトで情報を集め、長野・新潟・鹿児島・香川に候補地を絞りました。そのなかでも特に魅力的だと感じたのが、三条市の起業型地域おこし協力隊「TryAnd.プログラム」の募集だったといいます。

「実はいつか起業してみたいと思っていたんです。三条市のサポートの手厚さは全国一でした」

三条市起業型地域おこし協力隊「TryAnd.プログラム」は、自らのアイデアをもとに地域に根ざしたビジネスを立ち上げて、地域の活性化に貢献することがミッションです。隊員は1年の期間で集中的に起業に向けたアドバイスや支援を受けながら、地域の課題を見つけ地域に必要とされるビジネスを構築することができます。活動期間中は、月給に加え、活動に必要な経費として活動費が支給されます。さらに、格安のアパートも用意されており、その家賃は経費として活動費でまかなうことも可能です。経済面での不安はいっさいなくなりました。

三条市に住むと決めてからは、驚くほどトントン拍子に進みました。2023年5月に応募し、6月に採用が決定。そして三条市の提携会社が行うオーダーメイド移住体験にて、これから暮らす予定のアパート、学校、スーパーといった普段の生活で使う場所を見学し、暮らしのイメージを具体的につかみました。そして7月には引っ越しを完了させました。

地域おこし協力隊活動時の上田さん(左から2番目)

「勉強が楽しい」「ごはんがおいしい」娘の笑顔が増えた

移住して1年半が経過したいま、上田さん親子の生活は大きく変化しています。

特に変わったのは、娘さんの学校生活です。現在通っているのは全校生徒80人ほどの小規模な小学校。校長室が生徒の遊び場となるほど先生と児童たちの距離が近く、温かな雰囲気の校風です。娘さんは仲の良い友達がたくさんでき、笑顔が増えたといいます。さらに、学習面でも成長が見えたそうです。

「本当に驚いたんですけど、娘が『勉強が楽しい』って言うようになったんです! 東京の学校では授業についていけなくて劣等感があったようですが、いまは先生が丁寧に個別指導してくれて勉強が理解できることから自信がついたみたいです」

そしてもう一つ、意外な変化だったのが、娘さんのアトピー改善です。症状がおさまった要因は定かでありませんが、上田さんは「キレイな空気と食べ物、心が安定したことかもしれません」と話します。

さらに、生活環境の変化は食卓にも表れています。お米がとびきり美味しく、スーパーの野菜も新鮮で手頃な価格で、食事が楽しみになったのだとか。地域の人々から野菜のおすそ分けも頻繁にあるそうで、地域の人たちとの交流も深まっています。

地域とのつながりから得た新たな仕事

「仕事面でも充実しています」と上田さん。現在は、駄菓子屋の経営とオンライン事務代行の2本柱で活動しています。

実は上田さん、地域おこし協力隊の1年間は、一人親向けの学童保育付き住宅、盆栽づくりなど、いろいろな事業にチャレンジしましたが上手くいかず……。そこで2024年の春から始めたのが駄菓子屋の経営でした。現在、店舗での営業のほか、学校の文化祭や地域のイベント、福祉施設でのレクリエーションなど、月に10回ほどの出張販売を行い、地域のひとたちとのつながりを深めています。

そして、この地域とのつながりがご縁となってつかんだのが、第二の仕事であるオンライン事務代行です。健康食品会社からの業務委託で、事務作業やWebサイト制作を手がけています。

「パソコン一つあればどこでもできる仕事です。フレキシブルに働けるから、娘の学校行事にも気兼ねなく参加できます。今の働き方が最高です!」

駄菓子屋さんの写真

上田さんが経営する駄菓子屋NINE

これからもずっと三条で暮らしたい!

三条市への移住を振り返り、上田さんは「心に余裕ができて悩みがほぼなくなりました」と穏やかな表情で語ります。数ヶ月に一度は東京へ行くことがありますが、以前は気にならなかった満員電車や人混みに、今では強い疲れを感じるようになったといいます。

「私にとって東京は遊びに行く場所であって、住む場所ではないと感じています。これからも三条で娘と一緒にゆったりと暮らしていきたいです」

子育てはもちろん、遊びも仕事もやってみたいことだらけだと目を輝かせる上田さん。その生き生きとした表情からは、三条で暮らす充実感とこの先の可能性にワクワクしていることが伝わってきました。

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