半農半バスケの1年
こんにちは。
下田地域で活動中の地域おこし協力隊・3人制プロバスケットボールチームSANJO BEATERSのプレイヤー（U23枠）の「木村 悠杏（キムラ ユア）」です。
三条市下田に移住してあっという間に1年が過ぎました。
今回は1年の振り返りと2年目の目標について報告します。
2022年の振り返り
昨年の秋、半農半バスケの理念に共感したバスケ選手2人が協力隊として加わりました。人数が増えたことで、対人練習やセットプレー、効率のいいシューティングなど、できることも増え、練習環境も整ってきました。また、管理している棚田や畑などの農業分野も、マンパワーが増えたことで充実してきたと実感しています。
ですが、中山間地域での農業は、熊・いのしし・猿など、獣害の影響を受けます。長野集落の開発畑30aを借りて黄金千貫（さつま芋）などを栽培していますが、数年前から被害を受け、隣接している地主さんと共同で電気柵を設置して対策をしています。
また、私たちが再生した南五百川集落にある棚田でも被害があるため、作付けしない場所にドッグランを整備し、獣害対策の実験をすることにしました。
ドッグランとは、犬の飼い主が管理の上、隔離されたスペースの中で引き網をはずし自由に運動させることができる場所や施設のことです。棚田と隣接したスペースに犬の臭いがあれば獣が寄り付かず、農作物を守ることができるのではないかと思い、春から整備を始めました。
夏には2週間ごとに草刈りをし、敷地の一部に芝生を移植、その後敷地全面に芝生の種をまいたのは晩秋でした。犬が逃げないようにネットを張るための単管パイプ40本をハンマーで打ち込む作業は大変で、見た目よりも重労働です。3日間ほどかけてやっと打ち終わりました。雪が降っても壊れる心配がなく、冬季間はネットを外し、春になればネットを取り付けるだけでオープンできるため、降雪前に作業を進めました。雪解けにもよりますが、順調にいけば5月の連休には、モニターでの利用を予定しています。
獣害対策用のドッグランですが、八木ヶ鼻の見える場所で三条市内外から犬と人を呼び込み楽しんでいただけたらと考えています。多くの方に訪れていただき、犬と人に優しい下田を知っていただけると嬉しいです。
また、農業に興味のある方、田植えから稲刈りまで農作業を体験したい方はドッグラン脇の棚田でイベントも行う予定ですのでご参加お待ちしています。
さて、2022年、私に下されたミッションで最も責任重大だったのはビーターズのイベント「3ｘ3 ONE DAYアーネストCUP2022」を仕切ることでした。
三条ビーターズのメインスポンサー、アーネスト株式会社様の駐車場をお借りし、3ｘ3のワンデイカップを開催しました。小中学生向けクリニック、小中・一般のチャレンジカップ、フリースローゲーム、Beat CHEER Kidsのパフォーマンス、3ｘ3プレミアリーグ所属の秋田スティーラーズ対三条ビーターズのエキシビションマッチなど。
さらにキッチンカーも2台出店し、盛沢山の内容でした。コロナの影響により、外に出たり遊んだりする機会が少なくなっている子ども達、また試合などが減り子どもの頑張りを見る機会が減った親御さんたちに、3ｘ3を通じて少しでも貢献できたかなと思います。
まだ認知度の低い3ｘ3ですが、子どもや親御さんの笑顔を見るため、コロナに負けないために、これからもイベントを行いますので、チェックお願いします！
SANJO BEATERS（三条ビーターズ）、新潟県初の3x3プロバスケットチームです。
今年の目標
一年目は種をまき
二年目は水をやり
三年目は花を咲かせる
一年目に良い種をまけたか心配ですが、時間は止まらないので日々良い種を探し、まき続けることもしつつ、二年目は、水をやる年です。
農業分野では、ドッグランを完成させ、春から下田に多くの人を呼び込めるようにしたいです。この一年で身に付けた農業の知識や機械の使い方などの経験を活かし、更に地域に貢献できるように頑張ります。
本業のバスケは、今シーズン結果を残すことができず悔しい思いをしました。来シーズンはジャパンツアーに出場し、試合の経験を積んでプレミアリーグを目指したいと思います。
個人的な面では、この一年コミュニケーション能力の向上を目標に掲げていました。農業やバスケ・イベントなどで、出会った人から学ぶことを心掛けたことで少しは前進しているように感じています。
生活の乱れは全てに通じていると言われるため、二年目はシェアハウスの整理整頓、環境改善、また、ビーターズウェイにも掲げているソーシャルジャスティスにも通じるフェアネス精神を実践し、「自ら考え自ら行動する」を目標に、人として成長します。
読者の皆さん、「SANJO BEATERS」と「木村悠杏」の応援よろしくお願いいたします！
