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#01 都会でがんばるワーママに「移住」という選択肢を提案したい【ワーママ移住連載】

今では当たり前に使われるようになった「ワーママ」という言葉。

「ワーパパ」という言葉が使われないことから考えても、「子育てをしながら働く女性」をまだまだ特別視されているかのようで、違和感を感じる人もいるかもしれません。

とはいえ仕事と子育ての両立に向き合うなかで産まれる悩みや、直面する課題がある……

ご自身も「ワーママ」として葛藤し、その打開策として2023年の冬に家族で三条市への「移住」を決断。その半年後、2024年春に移住をされた久田美里さん。
このnoteでは、そんな美里さんへのインタビューを10回に渡って連載していきます。

第1回は、都会のワーママが抱えるストレスと、そこから解放される「移住」という選択肢についてお聞きしました。


ーまず、美里さんの家族構成と、移住の経緯を簡単に教えてください。

夫と息子が2人(4歳と1歳)います。夫の実家は埼玉県ですが、わたしは出身が新潟県魚沼市で、親や親戚に頼ることもできる距離の新潟県三条市に2024年4月に移住しました。4LDKの庭付きの一軒家を借りて、家族4人で暮らしています。

ー今回ワーママに向けて移住についての経験を伝えたいと思った理由を聞かせてください。

都会のワーママってすっごく、いろんなことに気を遣ってると思うんですよね。

例えば、自分の通勤時間と子どもの登園の時間。そして、時短勤務にしても仕事の量が減るわけじゃないから、限られた時間での自分のタスク管理。
さらに、子どもが熱を出したときに誰に何をお願いするか……などなど。

で、わたしは移動は自転車だから、一回の買い物で買える物の量が決まっていて。だから、宅配サービスをお願いするけど、それも余裕がないと注文し忘れて、「1週間の料理どうしよう…」って絶望して……コンビニでコロッケとか買って罪悪感が募る…みたいな。

いわゆる「ワーママ」が、そういう中でがんばっているのがほんとにすごいなと思っていて。でも、そこから解き放たれる選択肢もあるってことを知ってほしくて、今回の連載ではがんばっているママ向けにお話ができたらと思いました。

ー都会での暮らしで感じていた窮屈さは、実際に移住してみてどうでしたか?

移住してみて一番よかったのが時間から解放されたことなんですよね。
想像しきれていなかったんですけど、これが一番ストレスだったんだってことに移住してから気づきました。東京にいたときは「この電車に乗るために」とか「この予約に間に合うように」って、公共の時間に自分を合わせていたんですよね。しかも、分単位・秒単位で。

田舎って自分のペースで生活できるから、「自分のやることが終わったら出かけよう」とか「子どもの準備が出来たら行こう」っていう風に、自分を軸に生活できる。それが暮らしで一番変わったことかもしれないですね。

ー車移動になったから、というのが大きいんですかね?

それもあるんですけど、都会はやっぱり人が多いから、なんでも「予約時間」があるんですよね。ボールプールとかの、子どもの遊ぶ施設とか展示でも、何時から何時までっていう枠が決まっていて、「絶対その時間に行かなきゃ!」って時間に縛られることが多くて……

そもそもいろんな場所が狭いから、人が収容できなくて、時間ごとに入れ替え制で予約が必要になっているんですよね。でも田舎って「だいたい何時に来てくださいね~」みたいな感じですよね(笑)

ー他にも、都会での暮らしでストレスを感じていたことや、移住してよかったことはありましたか?

息子の電車拒否があったので、そこから解放されたのもよかったです。

あと、東京にいた時、普段は電動自転車で移動していたんですけど、雨の日の装備がすごいんです。自分もカッパを着て、子どもにもカッパを着せて、前と後ろにそれぞれ子どもを乗せているので、荷物も自分で担ぐか子どものところに押し込むしかなくて。自転車だけで30kgくらいあるので、子どもと合わせて50kgくらいの重さなんですよね。

産後でまだ傷が痛んでいた時に、子どもを2人乗せて自転車に乗っていたら、トラックが急に近づいて来て、よろめいて転んでしまったことがあって。そのトラックは、ぶつかってきたわけじゃないんですけど、責任を逃れるかのように勢いよくその場からいなくなりました。それで、すごく悲しくなったことがあって…

だから、電車と自転車の生活じゃなくなったことは、すごくよかったです。

息子2人を自転車に乗せる夫

ーたしかに、田舎で車生活をしていると、「子どもを2人乗せて雨の日に自転車」は考えられないですね…

あとわたし、カラオケがすごく好きだったんですけど、東京に住んでいた時はその環境がなかったんですよね。マンションに住んでいた時はストレスが溜まりやすくて、そういう時ほど歌いたいのに、お風呂で大熱唱していたら近所迷惑になるって夫に怒られて……(笑)

だから、最後の方はもうストレスが溜まってて、自転車に乗ってても歌っているときもあったんですけど(笑)

でも、車の生活になったらいつでも歌い放題……!それだけでも、ストレスがかなり発散できる。だから、そういう生活もあるよ!って、毎日カラオケできるよ!って伝えたくて(笑)

ー車移動だといつでもカラオケし放題ですもんね(笑)ほかにも良かったことはありますか?

長男がずっと「自転車に乗りたい!」って言っていたんですけど、東京の公園は自転車が禁止で。買ったら乗りたいってなってしまうけど、乗る場所がないから買っていなくて、「お引越ししたら買うね!」と言っていたんです。

それで、三条に引っ越してきて、翌日にトイザらスに行って自転車を買いました。それでそのまま公園に行ったら、1回で乗れて(笑)移住していなかったらどうなっていたんだろう……?と思うんです。

乗れる能力があったのに、環境がないせいでそれをやらせてあげられていなかったんですよね。「子どもの能力って環境がないと引き出されないんだ」ということも、移住の翌日に痛感しました。

 美里さんのInstagram


都会には魅力的な大学や仕事、遊ぶ場所などが多くあり、特に若い人にとっては働きがいがあったり、文化的にも充実した生活が送れたりすると思います。

しかし、ライフステージが変わっていき、「気づいたら窮屈でストレスが溜まっていた」「今の暮らしには合っていないかも……」というひとも多いのかもしれないなぁと、今回美里さんのお話で気づきました。

今回、都会で暮らし、子育てをしているからこそ感じる息苦しさについて伺いました。聞けば聞くほど、「移住」がワーママの選択肢の1つになりそうだと感じています。

美里さんが、どんなきっかけや話し合いを経て三条市への移住を決めたのか、仕事や暮らしの変化にはどのようなことがあったのか、なども今後お聞きしていきますので、どうぞお楽しみに。

(インタビュー・文:内藤千裕

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