外国人がはるばる訪れる 暮らすように滞在できる1棟貸し町家 SAKUNOYA
外国の方がはるばる訪れる滞在施設が三条市のまちなかにあります。昭和初期に建てられた築90年ほどの町家を改修したSAKUNOYAです。町家特有の美しいたたずまいや、かつて文具店だった土間が、リアルな日本の暮らしを体験できると喜ばれています。
運営を手伝うのは、1年前に市内に移住した内山・ヴェルガン綾夏さん。彫金・鍛金作家としての修業の傍らまちおこしの活動も行う、とっても素敵でパワーのある女性。そんな内山さんに、SAKUNOYAのこと、まちのことをお聞きしました。
ーSAKUNOYAはどんな施設ですか
1組のみのお客様に1棟丸ごと貸し出している宿泊施設です。外国の方や移住をお考えの方、県外の方などに多く利用いただいています。
海外から来られるのは台湾や中国やアメリカの方が多く、日本の地方での暮らしを体験しながら、三条市の包丁工房を巡ったり、ものづくりの工場見学をしたりしている方が多いようです。2か月程の長期滞在で暮らすように楽しまれている方や、1軒貸しのため大人数の友達のグループで利用される方もいます。
私はもともと古い家が好きなのもあり、この建物の天井が高くて吹き抜けになっているところがすごく気に入っています。コンクリート敷きの土間があったり畳の部屋があったり、扉の開け方が昔ながらの方法だったりするところも面白くて好きですね。
ー周辺のまちはどんな雰囲気ですか
少し歩くと商店街やまちやま、三条鍛冶道場があり、外食できる所もあってとてもいい場所です。まちを歩いているとレトロな色使いの看板を見つけることもあって、散策していてとてもおもしろいです。そこで、SAKUNOYAに宿泊される方が散策しやすいように、マップを作ってまちの紹介もしています。
また、最近復活した創業100年近い銭湯の泉の湯もあります。
私も銭湯を復活させるプロジェクトに参加していて、復活に向けて、みんなとお風呂を磨いたり、準備をしたりしました。今は、銭湯のキーホルダーやタオルのデザインなどをして盛り上げています。
ー内山さんの本業は彫金・鍛金作家なのですよね
はい。市内の金工作家、須佐真さんの下で修業をしています。須佐さんのお手伝いをしながら、銅のおちょこや真鍮のネックレス、ピアスなどを作っています。金属に触れてものづくりをしている時が私にとって一番夢中になれるときです。この地域には、燕三条独特の色の付け方があるんです。学びたいことがまだまだたくさんあって尽きないです。
三条市に移住してからのこの1年間で、とても多くの方々とのつながりができました。作家としてのつながりのほかにも、商店街の個性的な本屋さんや地元の大学生など、まちおこし活動をとおしてできたつながりも。
ずっと先の将来は、日本かフランスか、どこにいるかまだ決めていませんが、たくさんの人とつながっている三条市は、将来、例えどこにいてもまた戻ってくる場所になると、今から思っています。
フランスにもルーツを持ち、作家をされている内山さんならではの視点を通して聞けるSAKUNOYAの魅力がとても新鮮で、改めて古き良きものに触れて価値を体感したい気持ちになりました。内山さんたちの力によって、新たな命を吹き込まれた泉の湯にも、SAKUNOYAと合わせて立ち寄ってみたいです。
なお、SAKUNOYAでは、宿泊される方がいない週末には、カフェと英会話教室を行っており、土曜日に訪れると内山さんに会えるようです。
SAKUNOYA:
所在地 三条市元町12-6
予約はこちらから
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お問合せ:
株式会社下田村 村長の家 (担当:今井)
0256-46-8872
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