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知っておきたい「移住の手順」を語ります【移住コンシェルジュ インタビュー】

三条市移住コンシェルジュ 本間翔太さん


年間およそ50名の移住を支援する、三条市移住コンシェルジュの本間翔太さん。新潟県新潟市出身で、移住サポートサービスや職業紹介・転職サポートを行う企業・きら星㈱に所属しながら三条市内でコーヒースタンドを経営しています。そんな移住希望者の強い味方に、誰もが知りたい「移住の手順」について語っていただきました。ぜひ、現場で体験した「知っておいたほうがいいこと」に、耳を傾けてみてください!

本間さんが解説する「地方移住を成功させる方法 ー 着実な方法で希望のライフスタイルへ」はこちら

移住コンシェルジュの本間翔太さん

成功する移住計画をつくるためのポイント

 
移住は、生き方を変える大きな出来事です。それには、初期の計画づくりがとても大切になります。計画がなければ、次に行うことも、相談時の質問もよくわからなくなり、紆余曲折の結果、現状がつづく可能性が高くなるからです。それに移住計画は、移住にかかる時間を短縮し効率的なものにします。移住の目的をスムーズに実現するために必要です。

地方への移住を計画する最初の段階では、自分がなぜ、いま生きている場所を離れて移住したいのか、その理由を書いて確認します。次に、こんな暮らしをしたいという「ライフスタイルのリスト」を作ってみること。実現したいライフスタイルには「これはゆずれない」から「できればそうしたい」まで、優先順位をつけましょう。そして「海や山に近い」とか「大きな病院がある」など、ライフスタイルを実現するための条件を考え「移住先の条件リスト」を作りましょう。3つの要素を整理することは、家族や親しい人への相談や、スムーズな移住先探しに役立ちます。

移住がうまくいく家族には、移住完了以降の中・長期的な計画を立てている場合が多い印象があります。たとえば小さなお子さんのいる家族の場合、子どもが高校を卒業するまで、15~16年の生活を考え、子どもの進学先を考えた立地で住居を探す方もいます。

築百年の古民家を購入しても雪かきや修繕をどうするかなど、現実の問題に対処しなければなりません。移住した先で何が起きるのか、子どもの未来はどうなるのか、先々のことをイメージして考えることはとても重要です。

ライフスタイルを(できるだけ)実現できる場所へ


移住候補地を探すときに大切なのは、「ライフスタイルのリスト」が実現できる地域かどうかということです。インターネットでの情報集めでは、とくに行政だけでなく、地域の人が運営しているの情報サイトやSNSを活用しましょう。100%理想の場所がそのまま見つかることは少ないと思います。リストの優先順位を参考に「できるだけの範囲でライフスタイルを実現できる」候補地を探しましょう。

自治体には独自の文化や風習があることが多いので、自治会イベントや保育園などをSNSでチェックしてみてください。草刈りや納涼会など、地域によっては住民みんなでやる行事もあります。近所づきあいもあります。移住は、その地域の住人になり、担い手になること。しっかりチェックしましょう。

ある程度、移住候補地が固まってきたら、先輩の移住者の体験談記事などを探してみましょう。独身の方なら夫婦の体験談、若い夫婦なら熟年層の体験談など、すこし先のライフステージにいる人の記事が役立ちます。それは移住後の未来の姿に重なるものだからです。

また、成功した体験談はみんな同じものになりがちですが、失敗談には、その人ならではのものがあり、すごく参考になると思います。自治会の人や、その地域に移住した人など、機会があったら、どんどんお話してみましょう。移住した先輩住人のSNSを見ることはかなり役立ちます。

三条市の移住体験ではキャンプをしながら先輩移住者とおしゃべりすることも

私たちが移住相談で心がけているのは、相手の希望や意見をいったん全部受け止めて、それを整理することです。人里離れた古民家を希望しても、雪下ろしなどに対応する体力の有無や家族も含めたライフスタイルとの両立を考えて、街中の古民家を勧めるなど、妥協するラインを探すことも重要になります。だから、移住希望者の計画の問題点もきちんと伝えるようにしています。

移住先に三条市を選択した人の理由で多いのは、海にも山にも高速道路にも近く、多くの店舗でにぎわう「自然と都市機能の調和」や、「ご飯など食事が美味しい」というものです。たしかに、水や米はもちろん、個人経営の美味しい料理店が多い、まさに「県央の調理場」のような感じもします(笑)。

三条市はアウトドアのまちを宣言
地元グルメのカレーラーメンも

自分の足で集めた情報は、移住先で自立する第一歩


移住候補地が固まると、移住体験などで、実際にその街の人や空気に触れることになります。移住コンシェルジュのほうで希望を聞いて、人に引き合わせたりするのですが、それだけに頼らず、自分の足で街に飛び出し、いろいろと見て回り、住民とふれあう方のほうが移住に成功していると思います。情報はやはり、自分で拾ってくる方が土地柄や雰囲気など「まちの輪郭」がハッキリします。とくに、たくさんの人とふれあえばふれあうほど、その地域が持つ多面性が見えてくるのではないでしょうか。そのうえで、移住を決めましょう。

移住後の住まい探しや仕事探しについては、移住コンシェルジュなどの支援を受けるとスムーズに事が運ぶと思います。私たちの場合は移住希望者の方々と腹を割った話をして人間関係を築いたら、企業や住居の紹介をします。最初の企業面談には私たちも同席します。もちろん、企業や住まいを並行して自分の力で探すこともできます。それはその地域で自立して暮らす第一歩と言えるかもしれません。ここで大切なのは「心のゆとり」です。経済的なゆとりがないと、心労は大きくなります。ある程度、企業や住まいなどは、目星をつけておいたほうがいいかもしれません。

移住された方との間にできた人間関係はかけがえのないものです。私は三条市内の複合交流拠点を中心に活動しているのですが、そこには移住をされた方も、もとからの市民の方も集い、交流の場となっています。移住者との交流イベントを開催したり、LINEで移住者、移住検討者、地元の住民をつなぎ、なかなか周知しにくい市民イベントの告知を行ったりしています。

移住者の仲間たち

これまで移住の手順に沿って、あらかじめ知っておいたほうがいいと思うことをお話してきました。もっとお話を聞きたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。新しい人生のスタートをお手伝いします。笑顔でいっぱいの未来を、一緒につくっていきましょう。 

三条移住コンシェルジュ 

住所:新潟県三条市神明町5-3 三-Me.(ミー)内
受付時間:午前9時~午後6時(土・日曜日、祝日を除く。)
電話番号:080-6975-2026
Web:https://locacary.com/tsubasan
オンライン移住相談予約:https://timerex.net/s/kirahoshi/a49a29b7

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