なぜ企業のDX推進が必要なのか?
こんにちは。三条市経済部商工課商工係です。
三条市では、市内企業のDXを推進しています。
DXとは、「Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)」の略称で、デジタル技術によって、ビジネスや社会、生活の形・スタイルを変えることを言います。この言葉から理解するのは難しいですよね。
今回はDXとは何か、なぜDXが必要なのかをお話したいと思います。
DXとは何か?
DXは、意外と私たちの身近にあります。
例えば、動画配信サービスや音楽配信サービスです。以前は、DVDやCDを購入したり、レンタルしたりしないと観たり聴いたりできませんでしたが、スマートフォンの普及などによって、今ではネットで簡単にできるようになりました。また、これに合わせて、映像や音楽の配信ビジネスの業界が激変しました。
このように、デジタル技術によってビジネスや社会、人々の生活の形・スタイルを変えることをDXといいます。
DXはなぜ必要か?
近年、多くの企業がDXに取り組み始め、DXという言葉を新聞、テレビやインターネットなどで目にする機会が増えました。
なぜ今、企業のDX推進が必要なのでしょうか。その理由は大きく2点あります。
①既存システムの老朽化・ブラックボックス化
経済産業省のDXに関するレポートでは「多くの企業では既存システムの老朽化やブラックボックス化が起こっている。」とあります。
ブラックボックス化とは、システムの開発者が引退するなどして、もはやシステムの全貌が分からなくなった状態のことをいいます。
老朽化やブラックボックス化したシステムでトラブルが発生した場合、改修に時間がかかり、生産ラインや発注作業が停止する可能性があります。
また、保守管理費用が増える傾向にあり、企業の財政状況の圧迫につながりかねません。
そのため、これらのシステムを新たなシステムに入れ替え、トラブルを避けることがDX推進の第1歩となるのです。
②消費者行動の変化
インターネットの音楽配信サービスの普及により、CDやDVDなどの売上は、1998年のピーク時と比較して3分の1程度に減少し、一方でダウンロードなどの音楽配信サービスは、年々成長を遂げていると言われています。
このように、デジタル技術の進歩に合わせて変化し続ける消費者行動に対して、企業も柔軟にサービスを変えていく必要があります。
三条市における企業のDX推進支援
「DXに取り組みたいが、何から始めたらよいかわからない。」と悩んでいる企業のために、デジタルツールの導入を支援します。
まず、経営とITの専門家が業務内容をヒアリングし、問題点を探し出します。
そして、解決するためのデジタルツールを企業へ提案し、企業がデジタルツールを導入・試用するお手伝いをします。
来月からこの取組に参加する市内中小企業を募集いたします。募集開始はホームページでお知らせします。
三条市デジタル化推進事業/三条市 (city.sanjo.niigata.jp)