空き家の可能性と地域の楽しいこと〜地域おこし協力隊の一年間を振り返って〜
皆様お久しぶりです!
一般社団法人燕三条空き家活用プロジェクト所属、三条市地域おこし協力隊員の平野彩音です!
めちゃくちゃ久しぶりのnote.となってしまいました…
今回は私のやってみたことから感じた空き家の可能性と地域の楽しいことについてお話したいと思います。
また、拠点である三‐Me.が2024年2月12日(月)にオープンから1周年を迎えました。
2月12日に周年祭を開催したためその時の様子もお伝えいたします!
そして、1年間地域おこし協力隊を経験して学んだことや感じたことをお話します。
携わったイベントについて
1,空き家de商店街 with HADO
昨年11月26日(日)に中央商店街にあるアサマ家具倉庫にて、マルシェが開催されました!
その名も【空き家de商店街 withHADO〜ARとマルシェを共に楽しむ新しい体験〜feat.SANJO AKIYA ASOBI】
昨年の3月に行われ、約4000人ものお客様が訪れた空き家de商店街。
会場は、全長約60mにもなるアサマ家具さんの旧店舗の中で開催される、大きな空き家を活用したイベントで、今回の空き家de商店街の目玉は、「HADO」「アサマ家具店のリメイク家具販売」「まちのコイン」の3つ!
HADOとは、頭にヘッドマウントディスプレイ、腕にアームセンサーを装着して楽しむ、最先端のテクノスポーツです。3対3のチーム戦で、相手の的を攻撃し合うゲームです!
HADOだけでなく、マルシェも盛りだくさんの内容でした。
マルシェの出店数は、自分だけのオリジナル雑貨を作れるワークショップや、美味しい人気店の飲食店の合わせて16店舗。
まちのコインでは、マルシェ出店者と会場の旧アサマ家具店さんが位置する中央商店街のスタンプラリーを行い、景品は三条製品のものを用意しました。
アサマ家具店のリメイク家具販売では、アサマ家具さんで販売予定のない家財をリメイクし、そのリメイク家具を低価格で販売。
浅間社長が以前から知り合いであった、三条市の笑虹然~ecoZEN~という子ども食堂に売り上げを寄付しました。
イベントにはたくさんの方が来てくれました。
また、空き家イベントをしたことをきっかけに、「自分も空き家を活用しようと思う」という意見も聞くことができました。
空き家イベントから得た利益を地域の子ども食堂に寄付する経験や、空き家イベントをきっかけに空き家活用に対して前向きなお話を聞けたことは私にとって、とても嬉しく、大きな出来事となりました。
2.三-Me.の周年祭
私が拠点としている三-Me.が2月12日(月)に1周年を迎えました!
三-Me.は一言でいうのは難しいですが、地域の複合交流拠点です。1階がチャレンジショップ兼オフィス、2階はゲストハウス、3階は住居部分となっています。
詳しい三-Me.の施設案内は私が2回目に書いたnote.の記事をみてください。
周年祭では、普段お世話になっているお店に出店していただきました。
また、出店だけでなく、ゲストハウスWelcome Me. innのアイデアソンの開催や、1階〜3階までフル活用し、宝探しゲームを行いました。
宝探しゲームでは、これまでお世話になったお店や企業さんにご協力いただき、その割引クーポンや商品をお宝として出しました。
夜は三-Me.BARスペシャルバージョンということで、きら星三浦さんの日本酒ボーイズバーを開催!
開催時間は10:00〜21:00でしたが、1日を通して、たくさんの方に来ていただき盛り上がったのがとてもよかったです。
また、これまで三-Me.に来たことがなかったという方もたくさんいらっしゃいました。
これまでの利用したことがある方やしたことがない方も、たくさんの方に周年祭を楽しんでいただき、もっと三-Me.の機能を活かして、人と人、人と場所、人とモノが繋がるような、空き家活用プロジェクトの活用物件第一号として、素敵な場所にしていきたいと改めて感じることが出来た日でした。
これからも三-Me.や空き家活用プロジェクトとして楽しいイベントを行っていきますので、ぜひチェックをお願いします!そして、みなさま今後ともよろしくお願いします!
3.1年間の地域おこし協力隊活動を通して学んだことや考えたこと
昨年4月1日に地域おこし協力隊として着任し、ちょうど1年が経ちます。
一旦区切りがいいので、この1年間どのような活動を行ってきて何を学び、考えたのか、振り返りながら書こうと思います。
大学時代に全国でいろんな方と知り合い、お話を聞いていく中で「現地で活動をしたい」と思って飛び込んだ三条。1年間、拠点とする三-Me.の運営や、イベント企画・運営、三条市の空き家対策など様々な経験をしました。また、これら以外にも石川県能登町に炊き出しに行ったりもしました。
これまでの大学生活では経験したことがない新しいことにたくさんチャレンジし、たくさんの人と出会いました。
この1年間で学んだことは本当にたくさんありますが、その中でも特に学びになったことや、これからも大事にしたいと強く思ったものを4つ紹介いたします。
まず1つ目は、地域に専門家がいることや窓口があることの重要性です。ここでいう専門家とは、空き家や移住です。三条市には空き家といえば空き家活用プロジェクト、移住といえばきら星、というように専門家や専門窓口が存在します。
活動をしている中で、地域の方や移住検討者が窓口を通して相談にくる姿をみて、そのような窓口や、「この人に相談すれば大丈夫」といった専門家がいることの重要性を感じました。
2つ目は、空き家対策に関して。空き家対策といえばリノベーションして活用することであったり、解体することであったり、大掛かりなことをやるイメージがあると思います。私も三条で活動する前はそのようなイメージを持っていました。が、三条で空き家イベントの企画・運営をしたことを通して、イベントなど小さなことでも積み重ねていき、地域の方々に空き家の可能性を伝えていくことが大切であると学びました。
それを「楽しい」を軸に伝えていき、一緒に学ぶことが大切だと感じました。
3つ目は、生の声を聞くことです。1年間の活動を通して、実際に地域の方からいろんなことを聞いたことによって、これまで知らなかった地域のことや空き家についてを知ることができました。生の声をきちんと聴くというのを大切に1年間活動してきたことによって、三条市の人だけでなく、三条市外や新潟県外の方々とも繋がりを作ることができました。
4つ目は、当たり前の生活に目を向けることやです。
私がそもそも空き家に興味を持ち始めたのは、当たり前の生活に目を向けたことがきっかけでした。全国的に空き家の数は多いですが、多すぎて空き家という存在が当たり前になっています。空き家以外の地域課題や社会課題もたくさんあり、それを自分たちはあって当たり前だと思って生活しています。ですが、それらは今後より良くしていく必要があると1年間の活動を通して感じました。そのためにも、今当たり前にあることに目を向けて疑いを持つことが大切だと感じました。
また、能登町に炊き出しに行った時、災害はいつ起こるかわからない、と改めて感じ、今ある生活を大切にしようと思いました。
以上のようにこれからの生活や活動の中でも大切にしていきたいと思えることや人にたくさん出会うことができました。
来年度からも継続的に三条で活動をしていこうと思います。
皆様、今後ともよろしくお願いしたします!