対談 「燕三条 工場の祭典」実行委員長 齋藤 和也×三条市CMO 澤 正史 ~ふるさと納税の使い道~
こんにちは!三条市CMOの澤です。ふるさと納税が注目されるにつれ、三条市ふるさと納税の使い道について、質問されることも多くなってきました。三条市ではふるさと納税の寄付者に「教育」、「子育て」、「地場産業振興」、「農業」、「福祉」、「まちづくり」、「その他」のいずれかを選んでいただき、それぞれにご寄付いただいた額を財源として予算に組み込ませていただいています。
その中で、令和3年度は1.8億円を(公財)燕三条地場産業振興センター(以下、地場産センター)運営支援に活用させていただいています。「燕三条 工場の祭典」は地場産センターの事業の一つであり、世界からも注目されているイベント。今年2022年は10月7日(金)・8日(土)・9日(日)で開催されるというタイミングでもあり、ふるさと納税がこのような素敵なイベントにも使われていますよ、というご報告も兼ね、「燕三条 工場の祭典」実行委員長の齋藤 和也さんと対談しました。
移住のきっかけとなった「燕三条 工場の祭典」
澤 齋藤さんと初めて会ったときを思い出しますが、引っ越してすぐに喫茶店でお茶をしてたら、お店の人が面白い人が来たから紹介すると。それが齋藤さんで、某アニメのルフィーの話が始まって、ちょっとヤバイ人きたな、と最初は思ったのですが、話を聞いていくうちに大真面目にちゃんとしたことを言っているなあ、と聞き入っちゃいました。この話、壮大なので、聞いたことない人はぜひ本人から聞いてほしい!
齋藤 それは驚かせてしまい、失礼しました!燕三条の海賊王になる男です!
澤 実は、私が三条に来ることを決めたのも、この「工場の祭典」のHPを見たからなんです。キービジュアルのストライプがピンク色でだいぶとんがってるな、と思いましたし、映像などのクリエイティブもかっこよくて。どの大手代理店がやっているのかな、と調べていったら、実はそうではなく、地元の人たちが中心となってやっていることを知って驚愕しました。こんなことができる人たちがいる地域なら、私みたいな無鉄砲なチャレンジャーでも受け入れてくれるんじゃないかと。
齋藤 ありがとうございます!燕三条はポテンシャルが高い地域なんですけど、魅せ方としてはまだ未熟な地域であったというところが、この「工場の祭典」が始まったきっかけでもあるのです。鍛冶仕事の炎の鮮やかなピンクと光り輝く金属のシルバーがキービジュアルに採用されています。また、ストライプは立入禁止の黄色と黒のロープをモチーフにして、普段は解放していない町工場を「工場の祭典」では開けるよ、という意味合いがあります。
「燕三条 工場の祭典」とは?
澤 昨年は展覧会形式で、廃工場に「工場の祭典」の展示があり、私も伺ったのですが、燕三条の歴史とものづくりの迫力を肌で感じられて、これまたかっこよかったです!
齋藤 実行委員会一同、一生懸命準備をした企画なので、嬉しいです!あれをきっかけにして、澤さんを含め、また新たなファンが結果として増えました。
澤 今年は工場を巡ることができると聞きました。そもそも「工場の祭典」とはどんなイベントなのか教えていただけますか?
齋藤 はい、今年は82拠点のKOUBAを巡ることができます。予約などが必要になるところもありますが、開催期間の3日間は普段閉ざされているものづくりの現場=KOUBAを一斉に開放し、見学・体験していただけるイベントとなります。ものづくりの現場を肌で感じることができるイベントなんです。
ちなみにKOUBAはアルファベット表記となっており、ものづくりの「工場」だけでなく、農業の耕すほうの「耕場」と販売をするという「購場」の意味も含んでいます。今まではKOUBAを実際に巡って、見てもらっていましたが、この2年は感染症の拡大でそれができなくなってしまいました。2020年はオンライン開催、2021年は澤さんも来てくれた展覧会方式で行われました。今年は2019年以来3年ぶりに通常に戻り、お客様にKOUBAを巡っていただくスタイルとなります。
歴史と海外からの支持
澤 「工場の祭典」は今年で10年目なんですよね?
齋藤 2013年から始まり、今年で10年目を迎えます。原点としては、三条市と燕市のKOUBAを一斉に開放してものづくりの背景を伝え、どんな職人がどんな場所でどのような技術でものを作っているかを伝え、手仕事の価値を実感してもらいたい、そのようなコンセプトから始まったイベントです。2019年には56,000人のお客様にご来場いただき、KOUBAで「人を繋げる」という役割を果たしてきました。職人が率先してお客様に接するようになったり、このイベントを通して職人として働いてみたい、という若者が出てきたり、地元の子供がものづくりに対してかっこいい、と思ってくれたりするなど地域に大きな変化が起きてきたことを感じています。
澤 世界的にも注目されていますよね?
齋藤 2018年には、「London Design Festival 2018」の一環として開催されたジャパン・ハウスにて、燕三条の歴史を体系的に網羅した企画展「燕三条 金属の進化と分化」が2ヶ月に渡って開催されました。その他にも、アジアやヨーロッパの各都市で燕三条のものづくりの魅力を伝える展覧会を行ってきました。燕三条のものづくりの世界観は各地で賞賛されてきました。昨年開催した「Tsubame-Sanjo Factory Museum」は、世界三大デザイン賞の一つとされる『Red Dot Design Award』ブランド&コミュニケーションデザイン部門において部門最優秀賞「Best of the Best」に選ばれています。
燕三条 工場の祭典 2022 「Beyond KOUBA! 祭典から聖地へ脱皮する3日間」
澤 今年は「Beyond KOUBA!祭典から聖地へ脱皮する3日間」がテーマとのことですが、どういう意味なのですか?
齋藤 「燕三条 工場の祭典」も10年目を迎え、ものづくりの聖地であると認識されてきました。その中で、オープンファクトリー(日常的に見学や体験ができる工場)も20社くらいに増えてきており、日常的に繋がることができるKOUBAが育ってきています。つまり、お祭りではなく、日常にしていかなくてはいけないんじゃないかと思っています。それが、「祭典から聖地へ脱皮」という意味ですね。
澤 今回の注目ポイントがあれば教えてください。
齋藤 皆さんが思う楽しさを見出してほしいです。楽しさや魅力って感じ方は人それぞれですよね。職人さんが汗を流してものづくりをする姿をかっこいいと思うかもしれないし、気に入ったものを見つけて買ってもらうでも、燕三条のまちを見てもらい、どういう環境なのかを知ってもらうのでもいい。82拠点の好きなところを巡ってもらいたいですし、特に、普段見ることができないところを見ていただくのが私としてはオススメです!
澤 「工場の祭典」に参加するにはどのようにすればよいですか?
齋藤 「”燕三条 工場の祭典 2022”特設ページ」からアプリをダウンロードしていただき、アプリ経由で事前予約、人数の制限などがある場合もありますので、見学や体験の時間帯、予定をそれぞれのKOUBAのHPよりご確認いただいて、予約が必要であれば各KOUBAにもご予約ください。
澤 最後にふるさと納税に期待することを教えてください。
齋藤 「工場の祭典」はいろいろな形で進化していきます。三条市として魅力があると感じていただけるのであれば、これからも三条市からの支援をしてほしいです。「世界の工場の祭典」に期待してほしいです!
澤 三条市のふるさと納税に返礼品を出品している企業さんも多く参画されている「工場の祭典」となりますので、どのような職人さんが、どのような思いで、どのように作っているのかをぜひ間近でご覧いただきたいですね。私も3日間フルで回りたいと思っており、とっても楽しみにしています!
齋藤 もしわからないことがあったら、受付やいろいろなところに齋藤和也がいると思いますので、お気軽にお声がけください!
ぜひ三条市への応援をよろしくお願いいたします!
下記サイトよりふるさと納税の返礼品をご紹介しております。
(三条市民の方はご寄付をいただいても返礼品をもらうことはできません。)