クリエイトしてる感覚!
こんにちは。地域おこし協力隊の渡辺桃李です。
中心市街地の活性化のために、まちを回遊しながら楽しめる企画や、地域の交流を生むためにまちづくりに参画するきっかけを作ったり、空き家の利活用促進を行ったりしています。空き家の利活用事業を行う団体「一般社団法人燕三条空き家活用プロジェクト」の事業にも関わっています。
令和4年4月に着任してから1年を迎えました。地元の新潟市や東京都に住んでいた頃の自分と比べると、その時には感じられなかった「自分で人生を作り上げている感じ」があります。
...と壮大な話をしていますが、身を置く環境って本当に大事だなとつくづく思うのです。
人間関係の築き方も、生活や仕事の仕方も地域によってそれぞれ違うかもしれません。今まで旅行で訪れたことはあっても、住むと印象が違い、苦労する部分もきっとあります。
私が三条市で活動してみて感じたのは、それらの不安を孤独に抱え込むことはないということです。小さな悩みでも相談できる人が周りにいます。
例えば、商店街の店主からメールの返信が無くて私が悩んでいると、「あの方は直接会いに行った方がいいよ~」とアドバイスをくださったり、困りごとがあると、優しく手を差し伸べてくださったりすることもありました。
三条市で素敵な仲間やかっこいい先輩方にたくさん出会い、多くのことを学んでいます。
まちなかに限らず、もっと広い範囲でつながりを持ちたいなと思うようになりました。
三条市の空き家課題と、南カリフォルニアの中古住宅事情
ところで、私は今、空き家の利活用促進をメインに活動しているのですが、空き家という社会課題に対し、どのような対策ができるか考えていました。
先日プライベートでアメリカの南カリフォルニアに行く機会があり、せっかくならどのような空き家対策をしているかを調べることにしました。
現地で工務店を営む日本人の方にたまたまお会いしたので、案内いただきながらお話を伺いました。その方は、現在ロサンゼルス以南の住宅を中心にリフォーム・リノベーションを手掛けており、日本にいた頃も地方でまちづくり活動をしていた経験があり、偶然にも三条市とつながりのある方でした。
アメリカでは古い家をリフォームして住み続けるという文化があるのだそうです。使わなくなった家を放置する人は少なく、資産とみなしてアップグレードを重ねるのです。
ここに空き家課題の解決につながるヒントがあるのではないかと感じました。
そして、アメリカらしさを感じたのは、「独立心」が家のリノベーションにも見受けられるということです。
「自分たちの家で使われる素材、作業クオリティはできるだけ自分たちで担保したい。」
その理由は、劣化の速度が変わってくるからだそうです。
「良い素材を選んだり、良い職人さんに作業してもらったりすることは長期的な投資だ」
この考えは、空き家利活用事業に携わる上で持っておきたい視点だなと感じました。
今回学んだことを活動に活かし、三条市の魅力を更に増やして、それを伝えられるよう、今後も頑張っていきます!