ものづくりのまち三条の未来を創る①
みなさんこんにちは。三条市商工課商工係です。
三条市では、産学官による三条市未来経済協創タスクフォースという会議を設置し、ものづくりのまちとしての将来ビジョンやその実現に向けた戦略などを議論しています。
三条市未来経済協創タスクフォースとは
今回は、タスクフォースで議論された将来ビジョンなどを含め、ものづくりのまち三条」の現在と未来について2回にわたり「お伝えします。
第1弾は「ものづくりのまち三条」の現在について、データを基に特徴や課題などを見ていきたいと思います。
データで見る「ものづくりのまち三条」の姿
はじめに、三条市の産業構造を見てみたいと思います。
三条市は、以下のグラフにあるように、全国や新潟県と比較して、製造業と卸売業の占める割合が高いのが特徴です。(とりわけ、製造業の中でも金属製品製造業が高い)
「三条市はものづくりのまち」とよく言われますが、データからもそれは明らかです。金属加工業を中心とするものづくりと、その製品を全国や海外に届ける商人(卸売業)の活躍が顕著なまちであることがわかります。
次に、企業構造の視点から見てみたいと思います。
三条市は、人口当たりで「社長の数が日本一多いまち」と言われるほど、多くの企業が存在しています。
その構造をデータで見てみましょう。
製造業では、全国と比べて企業規模の小さい会社が多い(従業員4~9人規模の企業の割合が高く、従業員規模の大きい区分(30~99人、100人以上)の割合が低い)という特徴があります。
課題(伸びしろ)
ここまで、ものづくりのまち三条の構造をデータで見てきましたが、ここからは、課題に目を向けて見てみたいと思います。
以下のグラフは、三条市、新潟県、全国の労働生産性を並べたグラフです。
これを見ると、三条市の労働生産性は、新潟県や全国に比べて低いことがわかります。
では、労働生産性とは、何でしょうか?
労働生産性とは、「従業員一人当たり又は従業員が一時間当たりに生み出す付加価値(成果)」のことです。
この数値は高ければ高いほどよく、この数値が高いということは、企業の稼ぐ力が高いということです。稼ぐ力が高ければ、企業の利益が増え、従業員の給与も増える、といったことにつながっていきますので、労働生産性を高めて、企業も従業員も豊かな経済を作っていくことが重要です。
ここまで、ものづくりのまち三条の姿と課題をデータの面から見てきました。
次回は、これらを踏まえつつ、産学官による三条市未来経済協創タスクフォースで描かれたビジョンや戦略についてお伝えいたします。