現場からみえる空き家問題と空き家・古物を次へ繋げる日々の活動報告!
こんにちは、一般社団法人燕三条空き家活用プロジェクト(以下「空活燕三条」)所属、地域おこし協力隊の阿部です。
着任してからは暑い日々で9月でも残暑が続きましたが、最近ではやっと半袖だと肌寒い気温になってきましたね。
過ごしやすい秋は、何かにつけて食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋と〇〇の秋と言われますが、皆さんはどのように三条の秋を満喫していますか?
さて私の9月の活動は、三条市柳川新田の空き家調査、新潟市G.LABでREYOOの古物販売や三条市立大学の学生の案内などを行いました。
三条市自治会空き家調査
空活燕三条では、三条市から委託を受け、三条市職員の方と共に空き家調査を行っています。実際に自治会長様のご協力のもと、マップに示された空き家情報の聞き取りや、現地で撮影を行いました。
例えば事前の空き家情報がない場合には水道や電気メーターを見て判断したりしますが、記載されている自治会長様に空き家を案内してもらいながらの調査となりました。
調査中には衝撃的な住宅があり、下の写真はその実際の空き家の写真になります。これまで見た空き家の中では管理状態がかなり酷いもので、屋根が半壊状態、2階部分はガラスが割れており、外から室内の障子が飛び出ていました。そして1階部分は竹林に覆われ、玄関へ辿り付くことさえ出来ませんでした。
調査ではこのような状態の物件を見ることは稀です。
しかし、ふと町を見てみると一人暮らしのお年寄りや空き家になっている近所の方がお庭の手入れをされている話などを見聞きし、三条市だけではなく、空き家になる一歩手前の状態は全国的に珍しくないことだと考えています。
その中で、空活燕三条は公民館での出張空き家相談や三条市空き家・空き地バンク(以下「空き家バンク」)の委託業務、当団体独自の古物販売事業「REYOO」を通して、少しでも次の利用へ繋げていく手助けができればと考えています。
空き家相談を行っていると、「残置物があるから空き家バンクには掲載できないでしょう?」と聞かれることがあります。しかし、通常の物件掲載サイトでは考えられないような雨漏りで修繕が必要なものや、残置物がある状態でも掲載ができます!
そんなまさか、と思う方もぜひ一度空き家バンクを検索してみてください。たとえ住むのが難しく修繕が必要な空き家も、改修して店舗や施設の活用や、古い建具やタイルなどを生かすDIYで修繕される方もいます。全く同じ商品をごみと見る人も宝物だと見る人もいるように、そのものの見方は人の数だけあります。
空活燕三条では、まちやまなどのイベントや各公民館、三条市市民部環境課にて空き家相談を行っていますので、ぜひ空き家になる前からでもお気軽にご相談をお待ちしております。
新潟市G.LABで「REYOO」として古物販売
9月19日に空き家から回収した古物を販売する事業「REYOO」の宣伝として、新潟市中央区女池にあるG.lab NIIGATA(以下「G.lab」)に出店しました。
G.labでは、毎週木曜日に2階カフェスペースで週替わりのイベントを行っています。この日は「ぎゅgood market」と題して、サンドイッチやドリンクの販売や雑貨、古着など様々な商品で販売ブースが賑わいました。ほかの出店者の中には、古着をリメイクして販売している方もいて、「REYOO」のように次の利用へ繋がる考え方に共感いただいたり、好評なご意見をいただきました!
また、午後には、多くのお客様が来店され、たくさんの方に食器を手にとって頂きました。お客様の中にはこのお皿と同じものを持っている方や、アデリアレトロのグラスが好きな方など、様々な方に可愛い食器だねとお褒めの言葉を頂きました!
最後に、空活燕三条では、10月3日〜6日に開催する”燕三条工場の祭典”に、一ノ木戸商店街の複合交流拠点「三-Me.(ミー)」にて、「REYOO」のほかに使わなくなった空き工場の相談や紹介や、一ノ木戸商店街周辺の空き家を巡る「空き家ツアー」を実施します。ぜひお気軽に空き家ツアーに参加したり、ゆっくりと素敵な食器を見に来ませんか?