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【三条市企業紹介】SHAFTの看板を掲げ、国内大手企業の精密部品を製造する「株式会社後藤鉄工所」

こんにちは。
三条市で首都圏からの移住者支援を行っている、地域おこし協力隊員の松岡です。
三条市の魅力の一つである「企業や就業先が沢山あること」を知っていただき、興味を持っていただきたいと考え、市内にたくさんある素敵な企業や経営者を紹介しています。

今回は後藤鉄工所様に訪問させていただきました。
緑豊かな下田地域の、清流五十嵐川の近くに会社があります。
三代目の後藤専務にお話をうかがいました。


会社について

昭和29年に祖父が三条市内で立ち上げた会社です。
当時、職人に頼らない工場の仕組みをどのように構築するかを考え、下田地域に敷地の広い工場を移転しましたが、祖父は新工場開設後まもなく亡くなってしまいました。
そして二代目は22歳で会社を継ぎました。
二代目は既に70歳を過ぎていますが、現在でも現場でバリバリ作業しています。


会社の業績


コロナ禍により、自動車関係は大打撃で100の仕事が20になってしまいましたが、現在は通常水準に戻りました。製造業は危機状況が続く中、戻りが早かった方だと思います。
昨年は売り上げベースで過去最高でした。
もともと、様々な営業をかけていたお陰で、仕事を取れてきたと感じています。
また、高齢により閉鎖してしまった小さな工場の仕事を引き継ぐことで、新たな売り上げとなりました。

海外の攻勢


弊社で扱っているのは中ロットや小ロットなので、大企業のロットとは勝負していません。
数が多いロットはすぐに海外に取られてしまうため受けず、特別な部品、特殊仕様の部品、保守部品など、数は少なくとも必要不可欠な部品を製造しています。
海外では生産が難しい、自動化しづらい製品を中心に取り扱い、弊社にしかできない技術を活かし、お客様のニーズに答えています。

日本の製造業においては、品質を大切に考えています。なのでそうした製品や部品を外国に任せることはできません。また特許製品などは、模倣される危険性を考えると外国に依頼するのは難しく、そうした製品は国内で製造するのがもっとも大切であると考えています。

今まで16年間できつかったこと


私が会社に戻ってきたときはリーマンショックの時代でした。
オーダーが来ないまま3年くらい赤字が続き、この後どうするのかとても怖かったです。
その時は取引先を1社2社に依存していたので、販路を拡大し、さらに会社を知ってもらうために展示会を開くなど積極的に活動しました。
その効果により、複数社の取引先を確保することができ、業績の改善につながりました。


現在の動きと改善


自社を知ってもらうために「SHAFT」というキーワードを掲げました。わかりやすい言語だったためか大企業様とのお付き合いも生まれ始めました。
現在も展示会やインターネットの広告で弊社を知ってもらえるよう努力してます。

先代の頃は、社長1人ですべてのモノの管理監督製造をしてたためスピードや工程に無駄がありました。
業務改善をし、全ての項目に担当者を決め、効率よく目標を持って責任ある行動が出来るよう改善しました。
今後は土日を含め、機械化無人化を進め、365日24時間機械を動かす工場に育てていきたいと思っています。
無人化できない特殊部品は最高の職人技術で加工する、そんな二面性ある工場にしていきたいです。

スタッフはベテランもいますが1年目の20代も働いています。
彼らは、楽しく働けていると言ってくれています。
研修期間はケガさせないよう職人3人で面倒を見て、1年目後半くらいから独り立ちできるように研修します。

スタッフについて


来年は工員を1.5倍くらいに増やす予定です。
新しい工場を建築予定で、より一層、機械化自動化を進めていきます。
駐車場が足りるかちょっぴり不安です(笑)

機械に関しては素人の方でもスタッフが教えますので問題ありません。
製造用のCADCAMを取り入れ、今後PC上でどのような製品ができるか図面を作成し、大手企業と同じように生産できるようしていきたいと考えています。
この方法で、危険もミスも少ないシュミレーション技術を取り入れ、若い方でも製造できるようにします。

ベテラン技術者と新人若者では力量の差が顕著になってしまいます。
しかし、PCが得意な若者はCAD入力などすぐにマスターできるはずです。
難しい職人技はベテランに、PCを使ったプログラミングは若者にと、お互いの得意な分野を尊重し、協力できるよう、来年から対応していきます。

数年で基本給20万円スタートとなるよう、成長を目指します。
既に日勤夜勤交代制となっており、夜のオペレーターは5人で回しています。

正社員は08:00-17:00の勤務ですが、その人に合わせてシフトを組みます。
離職率はかなり低く、ここ10年で2人程度。一度は退職したけど戻った人も3人くらいいます。
以前、ヘッドハンティングされたスタッフが戻ってきました(笑)
やっぱりここがいいとのこと。

異業種からの転職も歓迎してます。私たちでは頭が固くなっていることもあるでしょうし、新たな情報を持って来ていただければ新案件として採用できるかもしれません。

休憩室は女性が喜ぶようにリフォームも計画中です!
是非三条市に遊びに来てください。工場見学も可能です。

三条市下田地域にしばらく住んで少しずつ良さを知ってもらえれば、きっと好きになってくれると思います。
夏は緑が広がる五十嵐川の素敵な景色、きっと気に入っていただけると思います。
外国人のyoutuberも来るような、結構人気のあるエリアです。

松岡まとめ

未来を見ながらも社員のことを温かくしっかりと考えている後藤社長。
彼の笑顔はかわいらしく、愛されてる社長なんだなぁと思いました。

株式会社後藤鉄工所


三条市に興味を持った方へ

私たちドッツアンドラインズでは、ファミリー層の移住支援とものづくり支援に取り組んでいます。
お試し移住や就職先についてのご相談は、お電話又はメールにて対応いたします。
050-1744-3814 電話受付時間:平日10:00~17:30

株式会社ドッツアンドラインズ

その他、地域の情報はサンポストにも記載しています。
みんなでつくる燕三条ビジター向けのWEBサイト SANPOST!燕三条での生活を「見つける、届ける」をコンセプトに体験者視点での発信をします。実体験をもとにしたリアルな声、ふらっと散歩した先やこの地域での生活の中で見つけたことを投稿・共有するサイトがSANPOSTです。

サンクチュアリ株式会社は三条市への移住を検討する世帯を支援しております。



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