理想の暮らしと仕事を同時に実現、移住コンシェルジュの就職支援
三条市では、市内に移住を考えている方向けに就職支援も行っています。
前回、こちらで紹介した三条市移住コンシェルジュの三浦さんも、就職支援を行う一人。
今回は、三浦さんに、移住者向け就職支援での支援の様子をお聞きしました。
移住者向け就職支援とは
移住者はより良い暮らしを求めて移住します。
だから、移住者向けの就職活動支援では、暮らしを視点のスタートにしています。相談者には、まずどんな暮らしをしたいのかを聞いて、理想とする暮らしを実現するための仕事を探します。
支援はどのように進みますか
三条市にUターンで単身移住した男性Sさんのケースでは、まず、どんな暮らしがしたいのか、どんな仕事をしたいのかを丁寧にヒアリングしました。
Sさんは「まちづくりに関わる仕事がしたい」と話していました。
ただ、まちづくりといっても幅広いため、更に話を聞いてSさんが持っているイメージを引き出していきました。そこで、どうやらソフト面のまちづくりではなく、ハード面の方に興味があると分かりました。
このように、1対1でじっくりと話しをしながら、相談者がイメージしている暮らしや仕事を引き出し、時には、相談者の考えを整理する手伝いもします。
仕事の情報はどうやって集めていますか
普段から燕三条の様々な企業を巡って情報収集しています。
また、プライベートでも普段から三条商工会議所青年部に入り、地域の幅広い企業の方々と関わり、共に活動をしています。そのつながりから、表面だけの付き合いではなかなか手に入らない情報が入手できています。
今回のSさんの場合、ハード面でのまちづくりの業種では市内のD企業が若くて元気な人を募集していることを知っていました。ただ、この程度だけではまだマッチングはしません。ただ単に、就職したい人と採用したい会社とを数多くつなげばいいとは思っていないからです。
D企業は、地域に入り込んで地域の人と一緒に活動することを大切にしている会社です。D企業に入る社員にも同じように地域活動に積極的に参加するような人材を求めているとも聞いていました。Sさんは明るく朗らかな性格な上、地域活動にもどんどん参加したいと話していたので、D企業にぴったりだと思い、紹介しました。
相談者は、移住に加えて、新しい会社への就職という大きな決断を2つもするのです。だからなおさら、就職先には長く安心して働けるところを紹介してあげたい。だから、業種がマッチしても、本当に相談者にフィットする会社かなどもしっかりと見極めてから紹介したいと思っています。
就職後は
移住支援でも移住してもらったら終わりではなく、その人が市内で理想な暮らしをしているか、楽しく過ごしているか気になるし、引き続き見守っていけたらと思っています。就職支援をする人に対しても同様で、就職した後も楽しく頑張っているか見守りたいと思っています。
Sさんは今、D企業でばりばり働いていますが、時折、元気にやっているか確認したり、必要なサポートもしています。相手を見極めながら、人によって必要な距離感をわきまえていますが、やっぱり、自分が関わった人がいつまでもハッピーでいてほしいと思っています。
Uターンの人はまちのことは良く知っていても、会社まではなかなか分からないもの。
Iターン、Jターンの人はもとより、Uターンの人もぜひ就職支援を上手く活用して、移住後の理想の暮らしと理想の仕事の実現に役立てていただきたいです。