【地域でまるごと人材課題の解決へ】 第1回三条みらい人材会議を開催!
三条市在住ライターの井高あゆみです!
秋晴れの空が広がる2024年11月11日、三条市が主催する「三条みらい人材会議」の第1回目が三条市立大学で開催されました。
「三条みらい人材会議」は産官学金が連携し、地域全体で人材育成を進める取り組みのひとつ。一体どのような雰囲気で会議が進められたのか、さっそくレポートしていきます!
三条みらい人材会議とは
三条市は2023年1月によくつくる、よくいきるを掲げた『三条市経済ビジョン』を策定しました。生産性の向上や効率化によって生まれた利益を“人への投資”に回すことで、企業や従業員をウェルビーイングな状態にして、更なる企業成長と所得向上という好循環の創出を目指しています。経済ビジョンには4つの戦略があり、そのうちの1つに「未来志向の人材戦略」があります。
これを具体化・活発化させ、地域へ浸透させるため「三条みらい人材会議」を開催。
第1回目となる本日は「地域の人事部」の成功事例を共有し、地域一体となって人材課題の解決に取り組む重要性について考えます。また、グループワークを通じ、現状の可視化と今後に向けての意見交換を行います。
開催に先立ち、滝沢亮 三条市長が挨拶に立ちました。
地域一体で取り組む「地域の人事部」
会議のファシリテーターを務めたInquiry合同会社の山本一輝さんは、新潟市生まれ。中小企業の組織開発や人事支援、産官学の人材育成事業等を手掛けています。
地域人事部アライアンスネットワーク発起人でもある山本さんより、人や企業の課題を”地域一体で解決”する「地域の人事部」の本質的な価値と、地域で取り組む有効性について、全国の多様な事例をあげながらお話をしていただきました。
同じく講師を務めた柏崎企画の柏崎亮太さんは、人事組織のコンサルティングや教育、開発を専門としています。自治体のプロジェクトにも数多く参画しており、三条市経営ビジョン策定にも関わっています。
今回はコラムというかたちで「人的資本経営」についてのお話があり、人的資本経営がどのように「地域の人事部」につながっていくのかを考える機会となりました。
三条市の現状を見つめるグループワーク
セミナー後は同じテーブルの班ごとにグループワークを行いました。テーマは「三条市の現状」です。
5~6人のグループでディスカッションしたあと、「ポスターセッション型プレゼン」を実施
三条市立大学1階カフェテリアにて懇親会
同じ班で熱いディスカッションを交わしていたというお二人に、本日の感想を伺いました。
牧野さん「産官学が手を組んで地域の人材を育成するのは、今まであまりなかった取り組みなんじゃないかなと思いますね。期待しています」
和田さん「今回参加して、地域課題の現在地を認識できたことが大きな収穫でした。今後2回、3回と参加して自分も含め、周りもどのように意識と行動が変わっていくか、楽しみですね」
最後に
今回のセミナー参加は関係者を含め約90名、定員ギリギリの大盛況でした。参加者の多さは、三条市の企業が抱える人材課題に比例すると同時に、課題感をしっかり捉えている企業がたくさんいらっしゃることの現れだと思います。
山本一輝さんはセミナーの最後に「人材課題の解決において、一発逆転の方法はありません。数年前から取り組んでいる地域はようやく成果が出ています。三条市はまだまだ希望のある地域です。この三条みらい人材会議を母体として、一緒に協創のチームを作り上げていきましょう」と熱い思いを話されました。
次回の三条みらい人材会議は、12月16日(月)15時より開催予定です。企業・個人・学生、お住まいの制限なくどなたでも参加可能です。気になる方はぜひご参加ください!
(撮影・文 ライター 井高あゆみ)