歪みのない刃物を造るために
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歪みのない刃物を造るために

こんにちは!!

神奈川県相模原市出身の三条製作所で主に日本剃刀を製造している稲垣良博(イナガキ ヨシヒロ)です。

日本剃刀などの製造技術を学んでいます。

三条製作所では刃物製造の技術向上に尽力した岩崎航介(いわさき こうすけ)さんが三条製作所を立ち上げ、そこで日本剃刀の製造を始めました。三条製作所では棒状の鉄を地金にし、刃になる部分に鋼をつける伝統的な鍛冶技術で、職人が一丁一丁手作業で製造します。


1.   6月の活動

6月も様々な作業を行いました。今回はその中でも「むらとり」について説明をしたいと思います。


 〇むらとりについて

むらとりとは、剃刀の焼き入れ、焼き戻し後に最初に行う作業です。

むらとりを簡単に説明すると焼き入れ、焼き戻しをしたときにでる狂い(刃物における歪み)を取り平らにする作業のことを言います。

日本の刃物は裏と表があります。

一般的に片刃の刃物は裏が平らになっています。

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▲切出(左:裏  右:表)

刃物を研ぐ際、裏面に歪みが残っていると、研ぎにむらが出てしまいます。

そのため焼き入れ焼き戻し後に狂いを取り、平らにすることで研ぎの際にむらが出ないようにすることが重要です。

また、裏を平らにすることで、むらとりの次の刃おろしの工程に進みやすくなります(刃おろしについては、次回以降に改めて紹介します)。

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▲むらとり前            ▲むらとり後

(左の写真に比べて、右の写真の方が歪みがなくすっきりしている)


〇むらとりのやり方

①まず、大きな狂いをプラスチックハンマーを使い大まかに取っていきます。

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            ▲大まかな狂いを取る

②大まかな狂いを取ったら、砥石を使ってでこぼこしている部分を削り取っていきながら平らにしていきます。

砥石を使い削りすぎてしまうと、鋼がどんどん薄くなっていき、しまいには鉄の部分が出てきてしまう可能性があるので、ただ削って平らにすればよいということではありません。

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            ▲砥石で面を整える

プラスチックハンマーと砥石を交互に使い分けて、必要最小限の削りで収まるように狂いを確認しながら作業をしていくことが重要です。

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             ▲むらとり終了後


〇オニヤンマ君を紹介します

工場で仕事をしている最中に、よく僕の仕事の邪魔をしにオニヤンマ君が来てくれます。

オニヤンマ君は閉まっている窓によく体当たりをしているので毎回救出をしています。

まだ身体が小さく、これからもっと大きくなるので、成長を見るのが楽しみです。

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            ▲まだ小さいオニヤンマ君


2.これからの活動

三条製作所に来てちょうど2年になりました。

まだまだ未熟な部分も多くありますが自分の成長を実感できる部分も多く感じられるようになり、仕事がとても楽しいです。

今後も技術をしっかりと身につけられるように一日一日を大切に自分が成長できるようにしたいです。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。

これからも応援よろしくお願いします。


三条製作所 Instagram:https://www.instagram.com/sanjo_razor


【三条市地域おこし協力隊活動ファイル#32】

最後までお読みいただきありがとうございました! 少しでも三条市での暮らしに興味をお持ちいただけたなら、いつでもお気軽にご連絡ください😊

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田舎でも都会でもなく”ちょうどいい”かんじの三条市。金属加工技術に長けたものづくりのまちで、大型スーパーや娯楽施設等がそろう市街地から車を30分走らせると、気軽に海にも山にも行けます。新潟県のまんなかに位置する人口約9万5千人の地方都市からマチ・ヒト・コトをお届けします。