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【前編】三条市の教育って実際どうなの?(小中一貫教育・地域とのかかわり)

こんにちは、三条市在住ライターの渡辺まりこです。私は小学5年生息子と年長娘の2児を育てる母親でもあります。
 
三条市に移住を検討している子育て中の方は、「教育環境は整っているの?」と気になっているのではないでしょうか。そんな方のために、三条市教育センターの森田さん、畑さんにお話をお聞きしました。


小中一貫教育を徹底!中学進学時にも「安心感」あり

三条市内には小学校19校、中学校8校、義務教育学校※が1校あります。これらすべての学校で行っているのが「小中一貫教育」です。

※義務教育学校…小学校1年生から中学校3年生まで9年間の義務教育を一貫して行う学校。三条市の「大崎学園」は県内初の義務教育学校です。

小中一貫教育とは、小学校と中学校の9年間の連続した学びが用意された教育のこと。小学生と中学生が交流する機会がたくさん用意されています。
 
たとえば、小学生の朝顔の蔓のリース作りを中学生がサポートしながら一緒に楽しんだり、小学校の体力測定や運動会を中学生がサポートしてくれたりなど。私の息子が通う裏館小学校では、小学生と中学生が協力して校舎前で「朝のあいさつ運動」を行っています。


中学生と小学生が一緒に取り組む挨拶運動

また、中学校の先生が小学校で教える「乗り入れ授業」を行う学校もあります。
 
小中一貫教育の良さは、中学校区ごとに行っている「小小交流」や「小中交流」により、中学校に進学したとき、顔なじみの生徒や先生がいる「安心感」だと思います。環境の変化になじめない現象「中1ギャップ」が起こりづらいことから、いじめや不登校の心配が少しでも減るのはありがたいです。
 
特に、5つの小学校がある下田地域では、小学校低学年から他校との交流が活発。野外活動の授業で山や水族館に行くほか、遠足や修学旅行も他校の児童と一緒です。「少人数の学校だと、多様な考え方に触れられないのでは……」と不安になりがちですが、他校の児童や先生と関わる機会があれば安心ですよね。

地域の人たちと交流。まちへの愛着が生まれる

都会にはない、地方の小学校ならではの魅力といえば、なんといっても「地域交流」が活発なことです。各学校では、地域の人たちとコミュニケーションをとれる様々な活動が行われています。
 
たとえば、田植えや稲刈り、ナシの花粉付け、メロンの収穫、ヤギの飼育、植木の選定など。三条市は野菜や果物の栽培、造園などが盛んなため、まちの特性を感じられる体験ができます。農家さんなど地域の人が「先生」となり、教えてもらう体験は貴重です。

三条市のコミュニティスクール

校庭でやぎの世話をする子どもたち
清流での川遊び
田植えをする子どもたち

ちなみに、私の息子が通う裏館小学校では、地域の伝統的祭り「三条まつり」に参加します。4年生は傘鉾(かさぼこ:祭礼の飾り物)担ぎ、5年生は神輿(みこし)担ぎ、6年生は太鼓やお囃子の演奏を担当。大勢の大人たちに交じって、威勢良く掛け声を響かせる姿は立派で、成長した姿に思わず涙腺がゆるんでしまいました……。

三条祭りに参加!ピースをする小学生の息子

地域の大人の皆さんは、「子どもたちに三条市のすてきなところを教えたい!」と熱い気持ちを持っているようです。普段生活するなかで、先生以外の大人と関わる機会はほとんどないので、教育の一環として取り組んでくれるのは、親目線ではかなりの好ポイント。子どもたちは授業外での学びにて、新しい価値観を得ているように感じます。 

【後編】では三条市特有の理科学習とデジタル教育についてお伝えしています。続けてご覧ください。




最後までお読みいただきありがとうございました! 少しでも三条市での暮らしに興味をお持ちいただけたなら、いつでもお気軽にご連絡ください😊