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皆さんこんにちは。三条市地域おこし協力隊しただチームの金澤です。

 今回は、三条市の中でも特別豪雪地帯に該当する下田地域で生活している中で、よく市外県外の人から「雪大変でしょ」と聞かれるので、実体験を基に「雪国で暮らす。」実態や魅力をつづってみたいと思います。
※「特別豪雪地帯」…豪雪地帯のうち、積雪の度が特に高く、かつ、積雪により長期間自動車 の交通が途絶する等により住民の生活に著しい支障を生じる地域。(国土交通省HP引用)


1.雪国で暮らすとは


昨年12月、柏崎や長岡が記録的な豪雪に見舞われたとき、三条市下田地域も一晩で60㎝ほど雪が積もりました。出勤しようと思ったら玄関から出られず、久しぶりのその感覚に思わずクスッとなってしまいした。

 雪国暮らしが初めての隊員は、この玄関から出られない状況に「絶望」するそうですが、実は私は下田より雪国に生まれ育ったため、この状況には「無感情」です。幼いころから一晩で1m降るなんてことは日常で、慣れていたので「おお降ったな~笑」くらいで感情を保てます。(毎日その状況だと流石に心が折れてしまいますが…)


年末の大雪@旧荒沢小学校

とはいえ、協力隊全員が私みたいな雪国ネイティブではありません。そこで3年間下田で過ごして個人的に感じた、雪国ノンネイティブ隊員の3年間での変化をご紹介します。

◇雪国暮らしバロメーター(地域おこし協力隊しただチーム調べ)◇
1年目:新鮮な雪のある暮らしに、最初は楽しめる。しかし、だんだんとこの先続く、長く暗く寒い状況に絶望し始める。早い人だと、降り始めて数日で「もう雪いらない」となる。(沖縄県出身隊員談)

2年目:雪が降らない生活のありがたみを感じつつ、降りやまない雪への怒りをパワーに変え「いい運動」と思って雪かきができるようになる。

3年目:降る降らないで一喜一憂せず、どんと「今年も来たな」と構えられる余裕を身に付ける。

ここまで到達したら攻略完了です。


冬景色は大体モノクロ

2.雪国の魅力

1章文末で雪を敵みたく捉え「攻略」なんて書いてしまいましたが、実は雪国の暮らしは好きです。ここからは雪国ネイティブが語る雪国の魅力をお伝えします。

1  四季の変化が感じられる
 ご想像の通り、雪国の冬は絵にかいたような「the冬」です。空はほとんど灰色でしんしんと空から雪が降り続け、外を歩く人々は、おしゃれさより機能性を重視したワークマンのブーツとあったかコート。冬になるにつれ天気も不安定になってくるので、だんだんとおうち時間が増えます。
 
 だからこそ、季節の些細な変化に目が向きます。冬の始まりは、風の冷たさが変わり雷の頻度が多くなるため「そろそろ雪が降るな~」と感じます。

 また私の好きな冬の終わりから春にかけての時期は、花のつぼみが膨らんできたことにわくわくしたり、灰色の景色がどんどんカラフルになっていくので外に出たくなったりします。あと、結構匂いも変わります。
 
2  たまの晴れに心が躍る
 冬に太陽にお目にかかれることは、とても貴重です。私は曇りの日でも、日が差した瞬間に窓辺で日光浴をするのが日課になっています。さらに朝起きて青空が見えた日は、もう「今日の星座占い1位」くらい心が躍ります。些細なことに喜びを感じられるようになります。


心が躍る朝の通勤路


3 雪コミュニティ
同じ境遇を経験すると、仲間意識や助け合いが生まれます。下田の協力隊は、各集落の空き家に住んでおり、私の住む集落では雪がすごいとよく近所の方が気にかけてくれます。雪かきをしているとお菓子をくれたり、除雪機で除雪をしてくれたり。実は大変であればあるほど、「雪」がコミュニケーションツールになり雪国ならではのコミュニティが生まれます。個人的には雪かき中の立ち話が好きです。

3.さいごに

「雪大変でしょ」と思われている皆さん、雪のある暮らしは大変なことだけじゃないんだ!と少し感じていただけましたでしょうか。下田の協力隊のほとんどは県外出身で、雪のある暮らしが初めてです。初めての雪国の暮らしは、雪かきや車の運転、なかなか太陽を浴びられないことなど大変と思うこともあると思います。

 でも、移住して1年以上経つ隊員に「雪国で暮らしてみてよかったなと思うことはありますか?」と尋ねたところ「ささやかな喜びに幸せを感じられるようになった」と教えてくれました。


「白鳥の郷公苑」に集う白鳥さんたち

そんな私たちの雪国暮らしの日常を、今後も協力隊のSNSで発信していきたいと思います。皆さんぜひご覧ください!

今年の冬も、「雪国で暮らす。」
 
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