見出し画像

【地域で考える三条市の理想の姿】第2回 三条みらい人材会議レポート

前日の大荒れだった天気が落ち着き、小雨がちらつく新潟らしい寒さの12月16日、第2回「三条みらい人材会議」が三条商工会議所1階の多目的ホールで開催されました。

前回と同じく約90名が着席し、セミナー後の交流会には半数を超える60名以上が参加!外の気温に反し、熱気あふれるイベントとなった第2回目の模様を早速レポートしていきます!

▼前回のレポートはこちらから

【次第】
三条市上田副市長 挨拶
イントロダクション(Inquiry合同会社 山本一輝氏)
チェックインイベント(各グループ自己紹介)
セミナー(NPO法人MEGURU 横山暁一氏)
質疑応答
各グループ振り返り
コラム(柏崎企画 柏崎亮太氏)
グループワーク
三条市からのお知らせ
交流会

ファシリテーターは前回に引き続きInquiry合同会社の山本一輝氏、コラムを柏崎企画の柏崎亮太氏が務めました。

長野県塩尻市「地域の人事部」の取組み紹介

NPO法人MEGURU 代表理事 横山暁一氏

講師には前回、地域の人事部の好例として紹介があった長野県塩尻市のNPO法人MEGURU 代表理事・横山暁一(よこやまあきひと)氏をお呼びし、立ち上げの経緯や具体的な取り組み内容をお話しいただきました。

セミナー後はQRコードでスマホから横山さんへの質問を送信。短時間で集まったたくさんの質問は、参加者の皆さんがいかに‟自分ごと”として捉えているかの表れです。

答え切れなかった質問はこの後の交流会に持ち越し
配布資料より

前回のグループワークで参加者が考えた「三条市の現状」の強み(ポジティブ)と課題(ネガティブ)をファシリテーターの山本さんがカテゴリー別に抽出し、三条市の人・企業・地域の問題構造案を参加者に共有。振り返りを行いました。

改めて三条市の現状と問題構造を理解した上で、本日のグループワークに進みます。

計4回行われる会議のワークを通じ、目指していく今後のイメージ

積極的に意見を出し合うグループワーク

「ありたい姿・理想像をみんなで描く」というテーマで10年後の三条市の理想の姿を出し合います。

次々と付箋に三条市の理想の姿を書いていく参加者たち
個々に出した理想をグループで話し合いカテゴリに分けていく作業

それぞれの描く未来の姿に対して「いいね!」や「それって、こことも繋がるね」など、楽しそうに話し合う様子が印象的でした。

各グループでプレゼンターを2名選出、他グループへ発表する時間

前回と違った点はプレゼンテーションを聞いたひとが付箋に「共感シール」を貼っていくというもの。

「製造業の人が子どもに仕事のことを語る」という未来に共感シールが貼られている

プレゼンテーション終了後はグループに戻って感想や新たな発見などを共有しました。

参加者約60名!分野・業種の垣根なく盛り上がる交流会

交流会中の和やかな雰囲気
三条みらい人材会議には学生も参加

交流会でみなさんが名刺交換や意見交換をされているなか、参加者インタビューを実施。

サービス業から製造業、学生など4名の参加者にインタビュー

業 種 :教育・サービス業
所属名 :株式会社パソナ 新潟キャリア形成・リスキリング支援センター
お名前 :吉川 忍さん
参加回数:1回目

——参加のきっかけを教えてください。
私は新潟市在住ですが、子育て中の5年間は燕市に住んでいました。県央地区に馴染みが深いため、この地域がどのように人材課題の解決に向かっていくのか興味があって参加しました」

——地方が抱える人材課題について、どう考えますか?
弊社では人材育成や定着促進等の支援も行っています。企業の担当者からよく聞くのは「定着する前にひとが来ない」という話です。企業は危機感をもっていますが、何をすべきかノウハウがないという点が一番の課題だと思います」

——参加したご感想を教えてください。
三条市のこれからの変化が非常に楽しみになりました。この流れと取り組みが広がり、新潟県全体にとってよい事例になってくれることを期待します」

業 種 :製造業
所属名 :株式会社田中衡機工業所 営業部
お名前 :山﨑 笑さん
参加回数:2回目

——株式会社田中衡機工業所は、何の会社ですか?
「‟
はかり”の会社です。業務用の測量機器メーカーで、計量・計測をトータルでサポートしています」

——参加のきっかけはなんですか?
第1回目は三条市からのお声がけでした。周りの企業の採用対策などを知れる機会はなかなかないですし、地域全体で人材課題を解決するってどういうことなのか知りたくて参加しました」

——自社の課題はなんですか?
弊社では人材紹介会社や求人サイトを積極的に活用していますが、やはり年々厳しくなっているなと感じています」

——参加してよかったことを教えてください。
1回目は前提として"なぜ地域で人材課題に取り組むべきなのか”というお話だったんですが、今回は具体的な事例が聞けて良かったです。自社で取り入れられないか、早速社内で検討してみます」

左から)新潟大学工学部 渡辺丈一郎さん/きら星株式会社 三浦佑太郎さん

業 種 :学生
所属名 :新潟大学 工学部
お名前 :渡辺 丈一郎さん
参加回数:2回目

業 種 :移住支援サービス業
所属名 :きら星株式会社
お名前 :三浦 佑太郎さん
参加回数:2回目

——参加のきっかけを教えてください。
渡辺さん「僕はインターン先の上司から、興味があるなら行ってみるか?と声をかけてもらったのがきっかけです」

三浦さん「うちも会社に案内をもらったのがきっかけです。山本先生が地域人事部アライアンスネットワークをやっていることを知っていたので、三条で開催されるなら行くしかないなと」

——継続しての参加を決めた理由を教えてください。
渡辺さん「最初に全4回と聞いていたこともあり、すべて参加してこそ意味があると感じたからです。参加者の方からいろんなお話が聞ける点も、参加の後押しになっています」

三浦さん「弊社は移住促進の事業のなかで就職支援も行っています。地域の企業から採用に関する悩みを聞くことが多くて、うちとしてもただ紹介するだけじゃなく定着や新入社員の育成部分に入っていく必要性を感じていました。そのタイミングで地域の人事部立ち上げの話が出て、今後積極的に関わっていきたくて参加しています」

——参加する前と後で変化は感じていますか?
渡辺さん「僕自身、三条市のことをあまり知らなかったのもあって、実は1回目はイメージがつかめていませんでした。今日まとめてもらった課題を見たときに共通の課題が改めて浮き彫りになりましたし、課題解決に向けて取り組める施策や切り口がいくつもあるんだと分かりました」

三浦さん「今までは関わりのなかった参加企業の方と話せたことで、規模の大小はあれど三条全体で人材に対する課題が共通していることを確信できたのは大きかったですね」

——次回も参加される予定ですか?
渡辺さん・三浦さん「もちろん、その予定です!」

インタビューにご協力いただいた皆様、ありがとうございました!

お知らせ

平日開催で約90人規模が参加するビジネスイベントは県内でも異例

次回の三条みらい人材会議は1月20日(月)14時30分より開催します。今回描いたビジョンをもとに分科会形式で今後の地域の人事部事業につながる「対話型ワーク」を実施する予定とのこと!

三条市が変化していくこのタイミングで、一緒に人材課題解決の糸口を見つけていきましょう。

企業・個人・学生、お住まいの制限なくどなたでも参加可能です。親子連れでの参加も大歓迎です。気になる方はぜひご参加ください!

お問い合わせ先
【事務局】三条市経済部商工課
TEL:0256-34-5610
MAIL:shokoka@city.sanjo.niigata.jp
公式ページ:
三条みらい人材会議
※当日のセミナー動画、配布資料は公式ページよりご覧いただけます。

(撮影・文 ライター 井高あゆみ)


最後までお読みいただきありがとうございます! 少しでも三条市での暮らしに興味をお持ちいただけたなら、いつでもお気軽にご連絡ください。