デジタルツール導入企業へインタビュー【有限会社鈴文】
こんにちは。三条市経済部 商工課 商工係です。
三条市では、市内企業のDXの第1歩としてデジタルツールの導入支援を実施しています。
前回は具体的な支援内容をお話しましたが、今回は実際に支援を受けた企業へのインタビューを紹介します。
前回までの記事はこちら☟
有限会社鈴文について
有限会社鈴文は、屋根から雪の落下を防ぐ雪止め金具や、積雪による窓の破損を防ぐ雪囲い金具、安全な雪下ろしのための命綱固定アンカーなど、雪国になくてはならないさまざまな製品を製造しています。
今回ヒアリングで分かったのは、「受注情報が社員に共有されず、責任者1人で管理しているため責任者の指示がないと作業ができない。」という課題でした。この課題を解決するために有限会社鈴文では受発注管理のデジタルツールの試験導入を行いました。
インタビュー内容
今回インタビューを受けてくださったのは有限会社鈴文の鈴木社長です。
ーデジタルツールの導入支援を受けてみようと思ったきっかけは何ですか?
DXの必要性が叫ばれている中で、自社においてもデジタル化を推進したいと考えていました。しかし、在庫管理や受発注管理などデジタル化したい業務がたくさんあり、どこから手を付けて良いのかわからない状況にありました。
そんな状況の中でこの支援を見つけ、社員と一緒にデジタル化を進める第1歩になるのではないかと思ったことがきっかけで支援をお願いしました。
ー今回の支援ではデジタルツールを導入する前に社内の課題整理を行いましたが、どうでしたか?
「支援を受ける前は在庫管理を優先すべきなのかもしれない」と漠然と考えていました。
しかし、専門家と一緒に社内の現状を客観的に見ることで、課題の重要度や優先順位を付けることができ、早急に解決するべき受発注管理に関する課題を選択することができました。
ーこの支援を受けずにデジタルツールを導入する場合、どんなところが難しかったと思いますか?
たくさんのデジタルツールがある中で、自社に適したツールがどれなのか検討したり、複数のツールを比較して分析したりするのは専門的知識が必要なため支援がなければ難しかったと思います。
自社にはそのような専門的知識を持った人材はいないため、専門家からの助言は非常に助かりました。
ーもし社内でデジタル化が進まなかった場合に、今後どのようなことが起こると考えられますか?
高齢化が進む中で、少ない従業員で多くの業務をこなすにはデジタル化による業務の効率化が必須だと考えています。
デジタル化を進めていかないと効率的な生産ができず、他社との競争に負けてしまうことも考えられます。
今回の支援で選定したデジタルツールを継続利用していくために必要なことは何ですか?
アナログで管理していたものをデジタル化していくためには「慣れ」が必要だと思います。
アナログでの管理に慣れていると、デジタルでの管理に対して「やり方が分からない」「めんどくさい」というような気持ちになりがちですが、デジタルで管理することに慣れて、それが当たり前になれば、受発注の状況が共有でき、納期の管理がしやすくなると思います。
ー今回の支援で「デジタル化」に対する意識は変わりましたか?
最初はデジタル化と聞くと「大変そうだな」というイメージがありました。しかし、専門家からの助言や支援があったことで、簡単にデジタル化に取り組むことができ、デジタル化に対するハードルが下がりました。
鈴木社長、インタビューにご協力いただきありがとうございました!
社員の皆様も本支援にご協力いただきありがとうございました!