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【選ばれる三条市になるために】第3回 三条みらい人材会議レポート

寒さが少し和らいだ1月20日、第3回「三条みらい人材会議」が三条商工会議所1階の多目的ホールで開催されました。

今回の参加者は70名超!年末年始後の忙しいなか、沢山の方が集まってくださいました。早速、第3回目の見どころをピックアップしていきます!

▼前回のレポートはこちらから

ファシリテーターは第1回目から引き続きInquiry合同会社の山本一輝氏、コラムを柏崎企画の柏崎亮太氏が務めます。

左から)Inquiry合同会社の山本一輝氏/柏崎企画の柏崎亮太氏

岐阜県岐阜市「NPO法人G-net」の取組み

NPO法人G-net 代表理事・南田修司氏

講師にはNPO法人G-net 代表理事・南田修司(みなみだしゅうじ)氏が登壇。若者のキャリア支援事業や関係人口創出事業、創業支援・中小企業支援など、魅力的な仕事の創出と次世代人材の育成を通じて、「人を集める」ではなく「人が集まる」まちづくりに挑戦しています。

G-netが取り組む関係人口創出事業のうちのひとつである「ふるさと兼業」の説明では、受け入れ企業の声をダイジェストで共有。

「経営革新等の挑戦領域を支える人材は地域に少なく、知見やノウハウも足りていません。その中で個々の専門性や多様なビジネス経験を持つ新たな人材が参画することは、その起爆剤・突破口になります」と南田さんは話します。

NPO法人G-net セミナー資料より

また、G-net設立(2001年)から20数年の活動を経て見出した、「地域の人材還流エコシステムの構築が重要」というお話を南田さんはされていました。帰りたくなる・残りたくなる地域の創出は、その地域・社会・産業などのあらゆる「ふるさと」の姿を知ることに深く繋がります。人という課題を考えていく上で、とても大切な視点だと思いました。

グループワークの振り返り

セミナー配布資料より

第1回目のグループワークでは「三条市の現状を把握」し、第2回目のグループワークでは「ありたい姿・理想像」を参加者全員で描きました。

第3回目は「現在の姿と理想の姿との間にあるギャップの解消」に必要なことを見つけていくワークを行います。

5つのテーマ別にグループを作る

①キャリア教育・若者支援
②企業同士の連携協働
③人材定着・活躍の仕組み
④地域コミュニティと繋がり
⑤持続可能な地域産業ブランド

参加者は自分の関心が高いテーマのテーブルに移動し、グループに分かれてワークを行いました。それぞれのテーマ(分野)ごとに近い未来(1〜2年後)に実現していてほしいことと、いま実現出来てない理由(課題)を色分けした付箋に書き出します。

テーマ別のグループに分かれる
活発に話し合う様子
書き出した未来について様々な意見を出し合います
「地域コミュニティ」について話し合ったグループのプレゼンテーション

三条市の中核産業である「製造業」から2名にインタビュー

インタビュー①

笹川メッキ株式会社 代表取締役 笹川英二社長

——人材に関する御社の経営課題について教えてください。
「全般的に広く課題はありますが、特に教育・育成・定着面です。育成は現状OJTで行っていることもあり、マニュアルがない状態です。何とかしたいと思っていますが、自分自身も今はリソースを避けない。ここが一番の課題になっていると感じます」

——2回目、3回目と続けて参加されていますが「地域の人事部」や地域全体での人材課題への取組みについて、イメージは沸きますか?
「2回目に比べると少し内容がクリアになってきたと思います。今回の取組み事例はイメージが沸くお話でした。自社でも活用できるサービスが今後出てくれば、ぜひ利用したいですね」

インタビュー②

株式会社マルト長谷川工作所 営業部 営業課 六間口紀恵さん

——今回初めてのご参加ですが、きっかけは何ですか?
「市役所からのイベントのご紹介をいただいたのがきっかけです。来月の特別企画では弊社の代表がパネラーとして登壇するので、事業内容への理解を深めたくて参加しました」

——自社の人手不足を感じることはありますか?
「やはり応募数が少ないですね。正直なところ近年は採用者より定年で退職される方が多いです。製造もですが、私たち営業部やバックオフィスの人材が不足しているので、販売の新規開拓までなかなか手が回っていません」

——参加した感想を教えてください。
「意外なつながりを見出せました。私は普段、集客や販売の目線で自社のブランディングを考えています。例えば商品を通じて会社と地域のつながりを強化するなど、自社の魅力発信という部分を意識してきました。今回のお話を聞いて、その取り組み自体が人材課題解決のきっかけにつながるかも、と気付けたのが良かったです」

インタビューにご協力いただいた笹川社長、六間口さん、ありがとうございました!

交流会では企業同士で悩みの共有や新しいつながりも

異業種間での名刺交換も頻繁に行われています
自社の事業の説明や、抱える課題を共有

会議を通し、地域の共有課題が明確に

昨年11月よりスタートした三条みらい人材会議は、次の第4回目(3月中旬)で最後となります。※2月は特別セミナーを開催。

これまで参加された皆さんが自分たちで三条市の理想の未来をイメージし、そこにどのように向かっていくか、乗り越えなければならない課題は何かを話し合ってきました。次回はいよいよ、「選ばれる三条市となる未来に向かって」実現に向けた具体的な方針・アプローチ方法を考える段階に進んでいきます。

お知らせ

特別企画:プロ人材による経営課題の解決について

次回の三条みらい人材会議は2月19日(水)に開催します(※特別企画)。第4回目は3月中旬を予定しておりますので、改めてご案内いたします。

三条みらい人材会議では毎回振り返りの時間を設けています。はじめての参加でもこれまでの流れが分かるように説明しているため、ぜひ気になったタイミングでご参加ください。

企業・個人・学生、お住まいの制限もありません。親子連れでの参加も大歓迎です。次回、三条みらい人材会議でお待ちしております!

お問い合わせ先
【事務局】三条市経済部商工課
TEL:0256-34-5610
MAIL:shokoka@city.sanjo.niigata.jp
公式ページ:三条みらい人材会議
※当日のセミナー動画、配布資料は公式ページよりご覧いただけます。

(撮影・文 ライター 井高あゆみ)

最後までお読みいただきありがとうございます! 少しでも三条市での暮らしに興味をお持ちいただけたなら、いつでもお気軽にご連絡ください。