よくつくる、よくいきる④~デジタル化の推進~
みなさん、こんにちは!
令和4年度に策定した経済ビジョンに基づく、今年度の取組をシリーズで紹介しています。
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今回は、デジタル化の推進について、現在進めている取組をお話します。
DX、デジタル化、IT化、よく聞きますよね。
今回紹介するデジタル化は、これまで紙や手作業のアナログで行っていた作業をデジタル化することで、作業の効率化を目指すことができます。
効率的に業務を進められることで、空いた時間で製造量を増やせるかもしれないし、残業時間が減るかもしれないし、ウェルビーイングにつながりそうですよね。
今年度、三条市ではデジタル化推進事業を実施しています。
SaaS導入支援
これは、DXの第一歩として、SaaSを導入して企業の業務非効率化の原因のひとつとされる老朽化・ブラックボックス化したシステムや、非デジタル領域からの脱却を支援する事業です。
三条市には規模の小さい企業が多く、効率化したいのは山々だけれど「ツールを選ぶ時間が無い」「随分前に導入したシステムを使い続けているが、今のやり方・時代に合っていない気がする」等でお悩みの企業の声を聞きます。
また、「デジタル化を叫ばれているけれど、今までアナログでやってきたやり方に慣れているので今更変える方が億劫だ・・・」という声もあります。
そこで、この事業では、外部の視点からお話を聞いて、何か効率化できるものは無いか、支援します。
具体的には、そのような支援対象企業にヒアリングをして、現在の業務プロセスの棚卸や課題を可視化し、企業のお困りごとに対して適切なデジタルツール(=SaaS)をご紹介します。気に入ったツールを試験導入していただき、その結果を踏まえて支援終了後も本格導入するかどうかを決めます。
ヒアリングからツール選定、その後の試験導入を検証まで、DXコンサルタントが伴走支援します。
今年度は6社支援中で、それぞれに伴走支援することでDX化の第一歩のお手伝いをしています。
現在、支援を進めている企業の例をご紹介します。
?「在庫管理をアナログ(紙)でしている。数が多いため、ミスがあり、棚卸もかなり労力が必要。どうにかできないものか。」
?「作業日報をアナログ管理している。自社でツールを探してみたが、100%満足行くものは見付からなかった。何かほかに良いツールがあるだろうか。」
このような困りごとに対して、DXコンサルタントが適切なツールの紹介や、社内での運用方法をご提示しています。
昨年度支援した企業でもお試しでツールを導入して、同じものを引き続き実装する企業もあれば、実装は断念という企業もありました。実装しなかった場合でも、「どのようなツールであれば自社で活用できそうか分かって良かった。」という声もありました。
また、SaaS導入支援の他にも、中小企業生産性向上セミナーを開催しました。
こちらは、DX化の第一歩という視点ではなく、もう2、3歩進んだ視点で実施しました。
具体的には、経営の可視化や全体の最適化を図ることが生産性向上の鍵となるといった話を専門の方にお話いただいたものです。
さらに興味を持っていただいた企業には、個別にワークショップを実施して「経営の可視化」とはどのようなもので、企業経営にどのような効果があるのかを実際に体験していただきました。
企業の規模や、業態によって手段は異なることがありますが、目的は同じ「業務の効率化による生産性の向上」です。
よくつくる、よくいきるの実現のために、当たり前と思ってしてきた業務の転換も時には必要かもしれません。
三条市は、これからも企業の皆さまのお手伝いを進めていきます。