ものづくりのまち三条の未来を創る②
みなさんこんにちは。三条市商工課商工係です。
前回から2回にわたり、「ものづくりのまち三条の未来を創る」と題してお伝えしています。
前回は、「ものづくりのまち三条」の現在について、データを基に特徴や課題などについて少し御紹介しました。
今回は、産学官による検討組織「三条市未来経済協創タスクフォース」の議論を踏まえ、この度とりまとめに至った、三条市経済ビジョン「よくつくる、よくいきる~豊かにいきいきと働き、技術力を基軸に時代とともに進化し続けるものづくりのまち~」について御紹介します。
そもそも、なぜビジョンが必要なの?
三条市は「ものづくりのまち」です。高い技術力を誇る製造業や生み出された製品を日本全国、世界各地へと届ける卸売業がこの地域の発展を支えてきました。
一方、人口減少・少子高齢化が進む中において、近年の市内総生産額は横ばい、地場産業の人材不足や労働生産性の低さなど、対応すべき課題も存在しています。
目まぐるしく変化する国際情勢や経済状況の中で、これらの課題を克服し、ものづくりのまちとして持続的な発展を遂げていくことは決して簡単なことではありません。
現在も市内企業各社を始め、様々なプレーヤーが真摯に課題に向き合っていますが、世の中が成熟化し、様々な面で課題が複雑困難になってきているので、各々の頑張りだけでは解決できる課題の範囲やレベルに限界があります。
そのため、地域経済に関わる各プレーヤーが如何に力を合わせて課題に向かうことができるか、掛け算を作り出すことができるかが重要になります。
そこで、各プレーヤーが同じ方向を向いて進むことができる共通のビジョンと道筋が必要となるのです。
よくつくる、よくいきる
~豊かにいきいきと働き、技術力を基軸に時代とともに進化し続けるものづくりのまち~
三条市のものづくりのまちとしての目指す将来像を端的に示すビジョンとして、「よくつくる、よくいきる~豊かにいきいきと働き、技術力を基軸に時代とともに進化し続けるものづくりのまち~」を掲げました。
「よくつくる」には、
という思いが込められています。
「よくいきる」には、
という思いが込められています。
そして、
このような連鎖、循環関係により、地場産業の未来を創る人材の確保と生産性の向上を実現し、企業の「稼ぐ力」を高め、ものづくりのまちとしての持続的発展を目指していきたいと考えています。
これからどんなことに取り組んでいくの?
この経済ビジョンでは、「“不易流行”のものづくりによる生産性の向上の実現」と「持続的成長のためのウェルビーイングの実現」を戦略のコンセプトに、重点的に取り組む領域として、4つの戦略を定めました。
4つの戦略
今後は、これらを重点事項に、引き続き、産学官の関係者が力を合わせて取組を進めていきます。
以上、2回にわたり、「ものづくりのまち三条の未来を創る」と題して、この度策定した三条市経済ビジョンなどについてお伝えいたしました。
本ビジョンの下、これからも時代の変化を捉え、適応し、三条市はものづくりのまちとして前進していきます!